伊賀市・名張市・亀山市・津市の歯医者で親知らずの治療・インプラントをお考えなら「SPT 矢谷歯科口腔医院」

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症例紹介

症例紹介

残す親知らず抜歯?コロネクトミーを実例でわかりやすく解説



もう今年も5月になり、これから暑い季節がやってきますね!皆さん体調にはくれぐれも気を付けてくださいね。このコラムを書いているのは2026年5月3日(日)で皆さんはゴールデンウィークの真っ只中でどこにお出かけされましたでしょうか?私の診療所は伊賀市の休日診療の当番に当たっていますので、診療を行う傍らコラムを書いています。コラムを拝見してくれた皆さんの少しでも参考にしてもらえたらと思います。

当院は親知らずの抜歯を一つ看板にしているところがあり、親知らずに関するご相談で来院される患者様が多いです。また他歯科医院様からの抜歯依頼もあり、ありがたいことです。親知らずの相談を請け負う中で、コロネクトミーに関する問い合わせが多いです。今回はコロネクトミーに関して説明や症例紹介などができればと思いコラムを書きました。

コロネクトミーとは?

皆さんは親知らずの抜歯を抜くかどうか、歯医者さんに相談したときに、親知らずの根っこが神経に近いと言われたり、神経を損傷するリスクがあるって言われた経験がありませんか?そこで不安になられる患者様も多いと思います。

親知らずの根の近くには、下歯槽神経と言って顎の中を通っている大事な神経があります。下顎にインプラント治療をする際にも関わってきます。親知らずが水平に埋まっていたりすると、下歯槽神経と近いことが多いです。

親知らずの抜歯の時に下歯槽神経を直接傷つける事は稀なのですが、根っこが近くにあると抜歯をする際に根っこに力がかかり神経を圧迫したりします。その影響で術後に唇や舌にしびれた感覚が残ってしまうことがあります。親知らず抜歯をする際はどうしてもこのリスクが伴ってしまいます。それは親知らずの根っこと神経が近ければ近いほど起こる可能性が高くなります。そこで出てくる選択肢として「コネクトミー」と言うのがあります。

コロネクトミーとは、歯を全部抜かずに歯の一部(歯根)を残しておく方法のことを指します。2回法と言って、歯冠部と歯根部を時期を分けて抜歯する方法もあり、ごっちゃになることが多いのですが、もう一度言うように基本的にコロネクトミーは歯の頭のみを抜去し、歯根は顎骨の中に残しておく方法のことを指します。歯根を残しておくことによって神経損傷のリスクを回避する方法になります。

コロネクトミーのメリット・デメリット

コロネクトミーのメリット

・神経損傷を回避して、術後の唇や舌の痺れの合併症のリスク低減(しかし、コネクトミーであったとしても、全く損傷が出ないと言うわけではなく、論文の報告によれば、1%以下ではあるが、神経の損傷があるという報告がなされている。)

・親知らずの根っこまで抜くのと比べて、歯の頭の部分のみの抜去なので場合によっては手術時間が短くなる

コロネクトミーのデメリット

・ドライソケット(上手く血餅ができず、骨が露出すること)可能性がある
・創部の閉鎖不全の可能性がある
・術後の感染のリスクがある
・歯根が移動して、手前の歯(下顎第二大臼歯)との間に歯周ポケットを作る可能性がある

栗田先生たちの報告によると、コロネクトミーを施行した555例中、22例(4%)に合併症があったとのことで、合併症を伴った22例中21例で再度抜歯を行ったとのことである。低い確率ではありますが、結局は合併症が起きれば再度外科処置が必要になることが言えると思います。

参考文献

Residual enamel removal to improve outcomes of mandibular third molar coronectomy: A single-center retrospective cohort study
Kenichi Kurita ,Hidemichi Yuasa, Shinichi Taniguchia, Motonobu Achiwa,Mitsuo Goto, Eri Kubota, Atsushi Nakayamaa, Atsushi Abe
Journal of Cranio-Maxillofacial Surgery. Volume 52, Issue 9, September 2024, Pages 1042-1049
【参考文献資料】資料はこちら

当院の実際の症例

患者は35歳、女性の方で、矯正治療中で親知らずを抜歯することを指摘され、大学病院の口腔外科を受診したが親知らずと神経が近いことを理由に断られて、コロネクトミーができるかどうか診てほしいとのことで当院を受診されました。

初診当日のレントゲンおよびCT画像

伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」初診当日のレントゲンおよびCT画像

レントゲン写真およびCT画像の所見としては、左右ともに下顎の親知らずが水平に埋伏していて、親知らずの歯根と下顎管が違いのが診られます。

患者様にメリットおよびデメリットをよくご説明させていただき、納得した上で外科処置を施行しました。(説明した内容は歯根まで全部抜歯できたらするが、術者の私が危険と感じたら、コロネクトミーに変更するといった内容です。)

コロネクトミー施行前後画像

右側の親知らずは歯根も含め全て、抜くことができたのですが、左側の親知らずは硬く、無理やり力を掛けて抜くと神経を損傷してしまうリスクが高いと危険を感じ、コロネクトミーを施行し、歯根を残しました。(ここは術者の私の勘で判断)

コロネクトミー施術当日と1年後の画像の比較

右下親知らず抜歯1年後画像

伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」コロネクトミー施術当日と1年後の画像の比較

左下親知知らずコロネクトミー施術当日および1年後画像

コロネクトミー施行当日と術後約1年の比較画像になります。(左下の親知らずは抜歯窩が骨で満たされているのがわかります。)

コロネクトミーを行った歯根が骨に覆われていることが見られます。少し黒い部分も残っているかもしれないですが、比較的術後が良好と考えられます。現時点では患者様の口腔内で不快症状などは認めません。今後も定期的にCT撮影を行い、経過観察を行う予定です。

治療詳細

治療内容:右下および左下の親知らずの抜歯についてご相談されに来院されました。右下親知らずは抜歯を行い、左下親知らずはコロネクトミーを施術しました。術後1年の状態ですが、左下親知らずの部位に関して口腔内での症状は無く、現在のところ経過良好です。

治療期間:約7ヶ月(経過観察期間を含む)
回数:回数:13回
(検査および術前後クリーニング、経過観察等を含む)
費用:費用:総額 ¥43,880-(税込み)
リスク・副作用: 出血、腫脹、疼痛、青痣、神経麻痺、術後感染、創部閉鎖不全、ドライソケット、歯周ポケットの形成等

以上のようにコロネクトミーは無理に抜歯しないとう選択肢でもあり、いい方法ではあるのですが、メリットおよびデメリットをしっかりとご理解されて上で、受けられるのがいいのではないでしょうか。医院および患者様双方に齟齬ができないように、よく話し合い個々の状態に合わせた判断が大切だと思います。

上記に似た症状がある方や自分の口腔内が気になる方、親知らず抜歯に悩まれている方、コロネクトミーに関して詳しく聞きたい方は、三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」にご相談ください。当院では、伊賀市だけでなく、名張市、亀山市、津市などの近隣地域からお越しの患者様にも対応しております。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。

当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。
ホームページはこちらご予約・お問い合わせもお待ちしておりますので、ぜひご覧ください。

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