伊賀市・名張市・亀山市・津市の歯医者で親知らずの治療・インプラントをお考えなら「SPT 矢谷歯科口腔医院」

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PRGF-Endoret®テクノロジー

PRGF-Endoretテクノロジー

当院ではPRGF-Endoret®テクノロジーを使用した再生医療を行い、歯周病で失った歯を支える歯槽骨の回復やインプラント治療を行うための顎の骨の回復、その他様々な場面での臨床応用に努めています。

こんなことってありませんか?

「他の歯医者さんでは歯周病が進んでいて歯を抜かないといけないと言われた」
「インプラントするには骨が足りない」
「親知らずを抜いたところが痛くならないようにしてほしい」
「手術後は腫れるかな?」
「治癒期間をできるだけ短くしたい」

そのような患者様において、「PRGF-Endoret®テクノロジー」は大変有効です。

PRGF-Endoret®とは

当院の副院長は親知らずの抜歯専門家である日本口腔外科学会認定医です

PRGF-Endoret®の名前の由来はPlasma Rich Growth FactorsのPRGFとPotential of endogenous regenerative technology for in situ regenerative medicineのendo,re,tを掛け合わせた商標登録のものになります。これは医科と歯科のダブルライセンスを持つスペインのEduardo Anitua博士によって開発された自己血をもとにした多血小板血漿によるサイトカイン療法技術でスペイン北部バスク州の州都ビトリアに本社があるBTI(Biotechnology institute)社が提供しています。現在では世界25ヶ国に再生医療技術を提供しています。

https://www.bti-japan.com/

多血小板血漿とは

当院の副院長は親知らずの抜歯専門家である日本口腔外科学会認定医です

写真参考文献:S.C. Huber, B. de Moraes Martinelli, M. Quintero et al. A case series of platelet rich plasma in chronic venous ulcers. Regenerative Therapy 18 (2021) 51e58

多血小板血漿とは簡単に言うと、患者様ご自身の血液を元に精製される高濃度に濃縮された血小板の固まり(血餅)になります。多血小板血漿は早期の組織治癒および組織再生を促すことを目的に口腔外科や整形外科、形成外科などさまざまな分野で使用され、近年ではスポーツ選手が手術に際し、損傷部位に対して適用することもあり、社会一般に認知度が増してきています。【テニス界ではナダル選手、日本プロ野球界では田中将大投手(ヤンキース時代)など】
写真は形成外科にて脚部の難治性の潰瘍に対して多血小板血漿を応用した時の写真です。多血小板血漿開始時と12ヶ月後の比較写真なのですが、潰瘍が無くなり治癒しています。

創部の治癒には血小板とフィブリンが重要

血小板は全ての人間の創傷治癒を開始する重要な細胞です。血小板にはPDGF(血小板由来成長因子)、VEGF(血管内皮細胞成長因子)、CTGF(結合組織成長因子)など多数の成長因子を含んでいます。これらの成長因子が血小板から放出されることによって組織再生を刺激します。またフィブリンによるネットワークを構築し細胞間の橋渡しを形成します。
よって高濃度の血小板を精製する「PRGF-Endoret®再生療法」は飛躍的に治る力をUPさせる方法と言えます!

当院副院長も多血小板血漿の研究に従事

矯正歯科医や一般歯科医からの多くの紹介があります

写真参考文献:S. Yatani et al. Effect of platelet-rich plasma on proliferation of human synovial cells. J Osaka Dent Univ 2016 (April) ; 50 (1) : 31-35

副院長(矢谷真也)も大学院時代に多血小板血漿の研究に従事しておりました。私は主に顎関節症の研究でしたので、顎関節に多血小板血漿を応用する目的で研究していました。私の場合は多血小板血漿によるヒト滑膜細胞への影響を研究していました。明らかに細胞増殖スピードが違い、多血小板血漿はヒト滑膜細胞の増殖にも有効でした。

たくさんの文献を見ていると歯科口腔外科領域でも有効な手段だと感じ、いつか伊賀に帰って地域医療に携わった時に、多血小板血漿を応用した再生医療をしたいと思っていたので、PRGF-Endoret®を取り入れました。三重県においてはPRGF-Endoret®テクノロジーを取り入れているのは現在のところ2院のみです。

https://www.bti-japan.com/saisei/index.html#a31

PRGF-Endoret®を採用した理由

私が行っていたPRPの精製方法

私が行っていたPRPの精製方法

多血小板血漿にもPRGF、PRP、PRF、CGFなどといった組成や精製方法などで様々な種類のものが存在します。当時の私はその中でもPRP(platelet-rich plasma)を使用して研究していました。一部示しますが、その精製過程は複雑なものでした。

これに対して当院でPRGF-Endoret®を採用した理由として

  • PRGFの精製工程が複雑でないこと
  • BTI社が研究を積み重ね、独自に開発した専用の遠心分離機と特別なプログラミングにて短時間でPRGFが精製可能であること
  • 精製物に白血球や赤血球を含まない→これは腫れや痛みを極力抑えることにつながります。
  • 成長因子を一番良いタイミングで使用する(萌出する)ことができる→これは治癒期間の短縮につながります。
PRGF-Endoretを採用した理由

PRGF-Endoretの精製手順

処置当日、患者様から採血を行います。

①処置当日、患者様から採血を行います。

PRGF-Endoret®専用の遠心分離器にて高濃度の血小板を抽出します。

②PRGF-Endoret®専用の遠心分離器にて高濃度の血小板を抽出します。

無添加なPRGF

無添加なPRGF

骨補填材と混合したPRGF

骨補填材と混合したPRGF

③遠心分離機から取り出して、精製し単独もしくは骨補填材などと混合して患部に充填します。

当院で行った左上7番抜歯
および嚢胞摘出後にPRGF填入した実際の症例

左上7番根尖部に嚢胞様透過像を認めるため抜歯および嚢胞摘出

左上7番根尖部に嚢胞様透過像を認めるため抜歯および嚢胞摘出を行った。

抜歯および嚢胞摘出を行った左上7番抜歯窩

抜歯および嚢胞摘出を行った左上7番抜歯窩

抜歯窩にPRGF填入

抜歯窩にPRGF填入

術後約1週

術後約1週

術後2週

術後2週

術後約1ヶ月

術後約1ヶ月

術後約3ヶ月

術後約3ヶ月

CT画像(術前)

CT画像(術前)

CT画像(術後)

CT画像(術後)

患者様 49歳女性
主訴 左上の歯が痛い
診断名 左上7歯根嚢胞
治療期間 3ヶ月
通院回数 8回(術部洗浄および経過観察等を含む)
費用 総額 ¥69,510-(抜歯および嚢胞摘出、PRGF填入等を含む)
リスク・副作用 出血、腫脹、疼痛、青痣、上顎洞穿孔、抜歯窩感染および治癒不全、血球の溶血によるPRGF作製不可、血漿の脂肪分の量によるPRGFの効果の減弱、PRGF作製時の人為的なミス、PRGFの脱落等

PRGF-Endoret®の特徴や期待できること

  • 歯を支える骨や歯茎の再生を促進させ治療期間を短くすることができます。
  • 親知らずの抜歯後などにおいてドライソケットになるリスクをほぼ無くせます。
  • 患部が炎症を起こすことによって痛みや腫れが発生しますが、PRGFを使用することによって腫れや痛みを大きく軽減できます。
  • 患者様自身の血液を用いてPRGFを精製するので、アレルギーの心配がありません。自分の血液だから安心です!

PRGF-Endoret®再生療法ができない方

以下に当てはまる患者様は当院ではPRGF-Endoret®再生療法を行うことができません。

  • 血管が細くてルートが取れない、注射などの先端恐怖症など何らかの要因で採血ができない方
  • 血液疾患がある方
  • 止血困難な方
  • 外科治療に耐えることができない方

PRGF-Endoret®再生療法の注意点

  • 採血前日の暴飲暴食は必ず避けてください。(脂肪分が多い血漿になってしまいPRGFの効果が減弱する可能性があります。)
  • ※PRGF-Endoret®再生療法は自由診療になります。(1回につき税込55,000円〜)
  • ※インプラント治療時や歯周再生療法時にPRGF-Endoret®テクノロジーを必ず使用しているわけではございません。当院ではPRGF-Endoret®テクノロジーを推奨していますが、インプラント治療や歯周再生療法はこの方法でしかできないということはございません。当院では適応症の方や、ご興味のある方に対してカウンセリングおよびご説明をさせていただいております。お気軽にご相談ください。
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