- Q:睡眠時無呼吸症候群の治療はどのようにしますか?
- A:睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)の治療方法は主に保存療法と外科療法がありますが、一般の歯科医院では上下顎の歯列に一体型となった装置を就寝時に装着していただく保存療法となります。
装置を就寝時に装着することによって、下アゴが前に出て気道を広げることを目的としています。
①まずは専門の医療機関にて検査をしてもらいましょう。
保険適応で口腔内装置(以下OA)を作製には、まず専門機関で検査(主にPSG検査)を受けて頂く必要がございます。
検査機関でSASの診断書またはOA作製依頼などの紹介状が必要となります。
測定項目にもよりますが最近では精密なPSG検査を入院せず自宅で受けることができるようになり検査へのハードルが下がりました。
詳しくは専門および実施機関へお問い合わせください。
②専門の医療機関からの口腔内装置作製の依頼書または紹介状を御持参ください。
依頼書または紹介状がなければ、OAの保険適応はできません。(自費診療での作製は可能です。)
③来院1日目
問診、口腔内診査、レントゲン検査、歯列の型どりを行います。(装置が出来上がってくるまでに2~3週間かかります。)
④来院2日目
装置の試適および仮装着を行います。
⑤来院3日目以降
本装着および経過観察を行います。
※SASが改善しているか専門医療機関での再検査の依頼。
詳しくお知りになりたい患者様はお気軽に当院までお問合せください。
- Q:子供のむし歯予防はどのようにしたらいいですか?
- A:むし歯ができる子は3歳までに最初のむし歯ができます。
反対に3歳までにむし歯が0なら生涯むし歯0の可能性60%が達成されます。
当院ではまずこれを目指してむし歯リスクの判定をさせていただき治療を行っていきます。
乳歯にむし歯がある子は、永久歯もむし歯になる可能性が高いことがわかっています。
8歳までにむし歯が0なら生涯むし歯0の可能性が95%達成されますので一時的なものではなく、継続してむし歯予防していきます。
ご家庭でどのようにすればむし歯予防ができるかがわからず、低年齢のうちにむし歯ができてしまうお子様が多いです。
ご家庭でのむし歯予防には主にポイントが3つあります。
①飲食回数を決める
だらだらと食べず飲食回数をまとめることが大切です。
②ご家庭でフッ素を毎日使う。
フッ素を使用することが一番大切です。
特に毎日フッ素を使用することが効果が高いです。フッ素でうがいすることが最も簡単かつ効率的なのでおすすめです。
③仕上げ磨きをしてあげましょう。
9歳ごろまでは仕上げ磨きが必要です。保護者様はお仕事や家事等でお疲れとは思いますが、ご家族で協力してお子様のために磨いてあげてください。
- Q:何歳から歯科医院に連れて行けばいいですか?
- A:当院では「上顎乳中切歯[以下、上顎A]が生えてきた頃」とお伝えしております。
その理由として歯が全く生えていない時は虫歯菌が口腔内にいても付着する歯そのもの自体が無いので悪さはしません。
歯が生えてくると歯についた汚れを養分としてむし歯菌が増えはじめます。
乳歯のほとんどは下顎乳中切歯[以下、下顎A]から生えます。
しかし下顎Aがむし歯になっているお子様をほとんど診たことはありません。
しかし上顎Aの歯と歯の間がむし歯になっている低年齢のお子様は多いです。
むし歯ができる子は3歳までに最初のむし歯ができます。
むし歯の無い歯の方がご家庭でも絶対に管理しやすいです。
よってお子様のむし歯0を目指すために、上顎Aが生えてきた時から管理させていただき、当院とご家族様で協力してお子様をむし歯にさせないようにしたいです!
- Q:1~3歳の低年齢の子供もみてもらえますか?
- A:1~3歳以下のお子さまはいきなり診療台に上がって頂くことはせず、基本的にはまず膝上診療で診ます。
膝上診療とは保護者さまにお子さまがまたがっていただき、ドクターや衛生士のお姉さんの膝の上に頭をゴロンとしてもらいます。
その間お子さまの手はずっと保護者さまが優しくにぎっておいてあげてください。
膝上診療でできるようになれば診察台に上がっていただくようにします。
最初から診察台に上がれるお子さまもいらっしゃいますが、いきなり診察台に行くと、怖がって何もさせてくれない可能性が高いので、まずは膝上診療でできること(術者または保護者による歯磨き、フッ素塗布、応急処置など)を行い歯科医院に慣れてもらいたいです。
低年齢のうちからしっかりと歯を管理することによってむし歯0で済みますので保護者さまと協力して目指したいです。
- Q:歯磨き粉はどれぐらいの量を使用したら良いですか?
- A:使用する歯磨き粉のフッ素濃度にもよりますが、
6カ月(歯の萌出)~2歳ぐらいで切った爪程の量。
3~5歳で5mm以下
6~14歳で1cm程度
15歳以上で2cm程度です。
6歳以下のお子様には500ppm以下の歯磨剤のフッ化物濃度が推奨されていますが、当院では6歳以下のお子様でも970ppmの歯磨剤のフッ化物濃度を推奨しています。
その理由として、フッ素中毒の発現は濃度×量で決まってきます。
フッ化物の濃度が高い分、量を減らせばよいという考え方です。
500ppmの歯磨剤よりも970ppmの歯磨剤の方が量を減らすことができますので、より経済的です。
実際は500ppmと970ppmのフッ化物を同じ量を使用したとしても中毒が起こったと聞いたことがありません。
万が一歯磨きをしていて気分が悪くなるなど中毒症状が起こった際は牛乳を飲ませてください!
フッ化カルシウムとして体外に排泄されるようになります。
- Q:顎関節症はどのように治療しますか?
- A:顎関節症には発症部位や痛みがある部位によってさまざまですが、主に4つに分類されています。
① 咀嚼筋痛障害(Ⅰ型)
咬筋や側頭筋といった噛むことに関係する筋肉が痛むことです。
② 顎関節痛障害(Ⅱ型)
お口を開けたり閉じたりするときに、顎関節に関わる周囲組織(関節靭帯や関節包など)が痛むことです。
③ 顎関節円板障害(Ⅲ型)
顎関節症の各病態の中で最も発症頻度が高く,患者人口の6~7割を占めるといわれています。。お口を開けたり閉じたりするときに、顎関節と連動してしている関節円板(簡単に言うと顎関節のクッション材みたいなもの)が何らかの障害があり、うまく機能しなくなる。一番多い例としては関節円板が前方に落ち込んでしまいそれが引っかかってお口の開け閉め出来なくなることです。
④ 変形性顎関節症(Ⅳ型)
顎関節がすり減ったりや関節円板に穴が空いたり、破けてしまうことです。
以上のように顎関節症にはさまざまな症状が混在しますので、例えば咀嚼筋痛障害であれば筋痛症状を改善するのに、マイオモニターを当てるやセルフケアの指導などそれぞれの発症部位や症状にあった治療をすることが大切です。
- Q:顎関節症は治りますか?
- A:広義でいうと、顎関節症が完全に治癒することは難しいと言われています。
例えば、関節円板(アゴのクッション材)が前方にズレており、それを治療によって元の位置に戻したとしても再びズレてしまっているということが多いです。
顎関節症は❝self-limiting(自己緩解的)❞と言われていて、たとえ関節円板がズレていたとしても症状が無く日常生活に支障がなければ何ら問題はありません。
問題が自己の耐久力を越えた時に初めて痛みなどの症状として出てきます。
顎関節症の治療において当院の役割としては問題が自己耐久力以内に収まり症状が少しでも早期に消えて、患者様のQOL(生活の質)が改善および向上することを目標に治療および指導をさせていただくことが大切であると考えております。
- Q:肩こりから歯がしみることはありますか?
- A:はい、あります。歯ぎしりや噛みしめ癖によって肩こりなどの筋症状が起こるのですが、歯ぎしりにより歯に力がかかり、歯の頚部がきしみ、破壊されてくるので歯がしみやすい状態が作られます。そのような意味合いで肩こりと歯がしみることは関連していると当院では考えています。
- Q:ナイトガードを入れると歯ぎしりやくいしばりは治りますか?
- A:ナイトガードを入れるだけで歯ぎしりが治まったとの報告の文献もありますが、ナイトガードを入れただけでは歯ぎしりやくいしばりは治まらないと臨床実感としてはあります。
ナイトガードは歯ぎしりやくいしばりを治めるものではなく、あくまで歯ぎしりやくいしばりから歯を守るための物であると考えております。
- Q:PMTCって何ですか?
- A:歯科医院のPMTC(プロフェショナル メカニカル トゥース クリーニング)は簡単に言いますと歯科医院で行う歯や口腔内の専門的なクリーニングのことです。
PMTCは歯科衛生士が専用の歯磨き粉や器具、器材を使用してクリーニングを行うことによって、歯石やヤニなど患者様自身では除去することができない歯の汚れや、歯磨きではどうしても届かない部位のお掃除をさせていただきます。
特に歯周病リスクが高い患者様は歯科医院にて治療して終わりではなく、自宅と歯科医院の両方でクリーニングによるメンテナンスを継続することが大切ですので、歯磨きの仕方や洗口液の使用などをお伝えしています。
また虫歯リスクの高いお子様などに対してはフッ素を使用した方法を本人ならびに保護者様にお伝えしています。
- Q:ホワイトニングはしていますか?
- A:ホワイトニングには主に2種類あります。
①オフィスホワイトニング
歯科医院において歯に薬剤を塗布して光照射する。
②ホームホワイトニング
患者様にの歯並びに合わせたカスタムマウストレーを作製して、自宅にてホワイトニングジェルをカスタムマウストレー内に塗布して使用する方法。
当院では現在は②ホームホワイトニングのみになります。
当院のホワイトニング剤は10%過酸化尿素の「ティオン・ホームプラチナ(GC社)」を使用しています。ホームホワイトニング剤としての濃度が低いので知覚過敏が出にくく、従来のものと比較してホワイトニング効果を得やすいのが特徴なので当院では採用しています。
治療のおよその流れとして、
1日目:診査および診断、口腔内写真撮影を行ったのちカスタムマウストレーを作製するための歯型取りを行います。
2日目:カスタムマウストレーおよびホワイトニングキットをお渡し。
3日目以降:経過観察およびクリーニング。
ただし、歯ぐきから出血しやすい、口腔清掃状態が不良といった場合はホワイトニング剤と血液が混ざってホワイトニング効果を得にくいので、歯石取りやクリーニングなどによってまずは歯ぐきの状態をしっかりと整えてからホワイトニングをしていきます。
ホワイトニングができない方
- ・無カタラーゼ症の方:薬剤に含まれている成分を体内で分解できないため
- ・妊婦および授乳中の方:胎児に影響を及ぼす可能性があるため、またホルモンバランスが不安定でむし歯や歯周病が進行しやすいため
- ・未成年の方:18歳未満の未成年の患者様がホワイトニングを行う場合は、保護者様の同意書へのサインが必要です。
- ・重度のテトラサイクリン変色歯(Feinmanらの分類3度、4度)
- ・エナメル質・象牙質形成不全症
- ・神経を取っている歯(失活歯):失活歯が少数の場合はウォーキングブリーチ法にて行います。
- ・修復物で治療している歯:CR(コンポジットレジン)や被せ物などの修復物の表面は漂白されません。ホワイトニング後に修復物をやり直す必要があります。
- Q:ホワイトニングですでに治療している白い詰め物や被せ物は白くすることができますか?
- A:コンポジットレジン充填(CR充填)などの白い詰め物や被せ物はホワイトニングで白くすることはできません。
ホワイトニング後の歯の色に合わせるためには詰め物や被せ物をやり直す必要があります。
- Q:歯石って何ですか?
- A:歯石とは歯の汚れであるプラーク(最近)が石灰化した塊のことです。歯石自体には為害性は無いのですが、プラーク付着の足場となるので、歯石が溜ることによって口腔内が為害性を持つ細菌だらけになり、悪影響を及ぼします。
- Q:歯周病治療はどういったことをしていきますか?
-
A:歯周病治療のおよその流れを示します。
まず歯周病治療を行う上で大切なことをお伝えしたいです。
それは当院と患者様がお互いに協力して治療をしていくことがとても大切です。
歯医者にだけ任せておけば歯周病が治るというわけではありません。
例えば歯科医院にて歯石やプラークなどの汚れを除去して良好で引き締まった歯ぐきの状態に整えたとしても、自宅での歯磨きをおろそかにしたり、雑になったりすると引き締まった歯ぐきが引き締まりのなくブヨっとした血が出やすい歯ぐきへと悪い状態に戻ってしまいます。
せっかく頑張って通院していただき治療を受けていただいたのですから、いい歯ぐきの状態をずっと保ってほしいです。
自宅での歯磨きなど患者様自身でしかできないことを頑張って頂き、自身で磨くのが難しいところやできないことは当院がサポートします。
以上のことから歯周病治療は患者様自身の協力がなければ治療が成り立たないので、いっしょに頑張りましょう!
①まずは歯ぐきの状態(歯周状態)を確認するために歯ぐきの検査およびレントゲン写真撮影を行い、どのような問題があるかを診ます。
②検査結果を患者様に説明させていただき、どのように治療をしていくか一緒に考えさせていただき、患者様に合った治療法を提案させていただきます。
③歯周病治療の基本となる歯磨きが出来ているかをチェックします。
【ここが最も重要です!正しく歯磨きが出来ていないと、いくらいい歯周病治療をしても効果はでません。逆に悪化する場合もあります。】 歯磨きが出来ていない患者様には自宅で歯磨きがきちんとできるようになってもらうために歯ブラシや歯間ブラシなどを使用したブラッシング指導を行います。
汚れ(プラーク)をきちんと清掃できるようになっていただきたいです。
自宅の歯磨きにてプラークコントロールをしていただくことが患者様自身の役割となります。
ここで大切なことは最初から全てうまく歯を磨くことはできません。
慣れていないのに全てうまく磨こうとしたら気持ちが滅入ってしまい、ブラッシングに対するモチベーションが下がってしまいます。
ここは少しずつでいいので、一歩ずつ進み、ブラッシングすることに慣れていってほしいです。
④歯石など汚れの除去
まず歯石とは何かと言いますと、細菌(プラーク)が石灰化して硬くなったものを歯石と言います。
みなさんのお口の中では下の前歯の裏側に沈着していることが多いです。
歯石自体には為害性はないのですが、歯石の上にプラークが付着することによって、歯ぐきに炎症反応(簡単に言えば歯ぐきを痛めるってこと)を引き起こすので、歯ぐきが赤みを帯びたり、ブヨっと腫れて血が出やすい状態になります。
主にこのことが歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝が病的になっているもの)の形成につながり、歯周病が進行していきます。
歯石にも縁上歯石と縁下歯石の2種類があります。
縁上歯石は主に歯の表面に付着している歯石になります。
一方で縁下歯石は歯ぐきの中に入り込んだ歯石になります。
歯石は固いので患者様自身でのブラッシングでは除去できません。
ですのでここは当院の役割として特殊な器具を使用し、まずは縁上歯石を除去してその次に縁下歯石を除去していきます。
⑤歯周基本治療(歯磨きや歯石取りのこと)が終了しましたら、再び歯ぐきの状態を検査して、歯ぐきがどのように変化したかその状態の再評価を行います。
⑥歯周外科療法 再評価を行った結果、必要に応じて歯周外科療法を行います。
歯周外科療法には切除療法、組織付着療法、歯周組織再生療法など多岐に渡りますが、その目的としては患者様にとって清掃しやすい口腔内環境を作ることです。
⑦メンテナンス
治療により健康的な歯ぐきの状態を得ることができましたら、その良好な状態を維持していくために、継続的なプラークコントロールが必要です。
何度も言わせてもらっているようにプラークコントロールが悪いと、悪い状態へ容易に戻り再発します。
また歯周病は無症状で進行することが多いので、何も症状がないからといって油断せずに、メンテナンスに来院してもらい定期的にチェックさせていただくことが大切です。
メンテナンス時に磨き残しなど歯磨きが出来ていないようであれば再度ブラッシング指導を行ったりします。
- Q:ガムピーリング後の痛みはありますか?
- A:ガムピーリング施術後の痛みはほとんどありません。
わさびやからしなどの食べ物での刺激により痛みはあるかもしれないですが、ほとんどの患者様が痛みはないとおっしゃってくれています。
- Q:ガムピーリング時に麻酔はしますか?
- A:ガムピーリングを行う範囲にもよりますが、通常は0.3ml前後とほんのごくわずかな麻酔液の量となります。
麻酔を行う前は施術部位に表面麻酔を塗布してから麻酔を行います。
- Q:虫歯は必ず治療しないといけないですか?
- A:誰もが見てわかるような明らかな虫歯は別として、歯の表面の溝(裂溝)にできた黒い筋みたいに初期虫歯は歯を削って詰め物して治療するかどうか悩むところです。
初期虫歯はレントゲン写真撮影を行ったとしても写りません。
ドクターや衛生士が先の細い探針を使用し歯の表面に引っ掛かりがないか、歯質の軟らかさはどうかなど、その施術者自身が持つ経験や勘に頼っている部分があり明確な基準がなくあいまいなところがありました。
しかし当院ではダイアグノデントという虫歯の測定をする機器を導入しています。
この機器は特殊なレーザーを虫歯の箇所に当て深さを測り、虫歯の進行度合いを測定します。進行度合いを数値化することによって客観的に評価できます。よってドクターや衛生士のバラつきが少なくなります。
当院では、一定の基準を設け治療の有無を判断します。
治療の必要がなければ歯を削らずに済むのでHappyですよね!
でも初期虫歯で治療する必要がないと判断されればそのまま放置しといてもいいわけではありません。
患者様自身の役割である歯磨きでしっかりとプラークコントロールをしていただき、メンテナンスにて定期的にチェックしフッ素塗布にて虫歯が進行しないように管理することが大切です。
- Q:入れ歯は何本からできますか?(何歯欠損からできますか?)
- A:入れ歯は1本(1歯欠損)から作製することができます。
- Q:自由診療で白い歯を入れたいのですが、補償期間はありますか?
- A:当院では歯科治療保証会社ガイドデントの補償システムを導入しています。
インプラント治療においては10年間、審美歯科治療においては5年間の保証期間を設けております。ガイドデント
- Q:治療費が高額になるので分割で支払うことはできますか?
- A:当院ではアプラス「デンタルローン」をご用意しており、自由診療のみとなりますが分割でお支払いして頂くことが可能です。
「デンタルローン」とは歯科治療費をローン会社であるアプラスが患者様に代わって歯科医院に立替払いを行うローン契約のことです。アプラス「デンタルローン」