症例紹介
当院のインプラント症例集②
こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」です。だいぶ気温も上がってきて、春が近づいてきた感じがしますね。でもまだ少し寒い日が続きますので、体調管理には気おつけたいところですね。
日頃より当院をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
当院は伊賀市だけではなく近隣の名張市や亀山市、津市などからも患者様にご来院していただいております。今後もますますと発展していき、患者様に貢献できるように頑張っていきます。
さて、今回の症例コラムでは当院のインプラント症例の2例について解説したいと思います。何かコラムを拝読してくださった方の参考になればと思います。
目次
症例1
インプラント周囲炎
皆さんは「インプラント周囲炎」はご存じでしょうか?インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に炎症が起こり、インプラント周囲の骨が溶けて、インプラントが動揺するなどの症状を呈することを指します。インプラントの歯周病とも言われていて、主に歯磨きなどの日頃のケアが行き届いていないと、インプラント周囲にプラークなどの汚れが溜まり、それがインプラント周囲炎につながります。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。他にも付着歯肉がないなど様々な要因はありますが、専門的になってきますので、ここでは言及しません。




患者様は54歳、女性の方で右下のインプラント部から腫れて痛く、膿が出てくるとのことを主訴に当院に来院されました。口腔内および歯茎の歯周検査やレントゲン写真検査をさせていただきますと、右下7相当部のインプラント周囲の骨が溶けていて、インプラント周囲炎になっていて歯周ポケット(インプラントと歯茎の溝のこと)が8mm程度と深かったです。患者様にお尋ねすると、20年前ほどに右下にインプラントを埋入したとのことでした。最初は膿が出てくるところを洗浄を行い、抗菌薬を投与して経過観察を行ったのですが、症状が改善されることはありませんでした。患者様と話し合った結果、右下7番相当部(2本あるうちの一番後ろ)のインプラントを撤去することとなりました。
インプラント除去手術



インプラントを撤去するには、通常ですと歯茎を切開して、インプラントを明示して、インプラントの周囲骨を削除してインプラント体を撤去しないといけないのですが、どうしても侵襲が大きくなり、晴れや痛みが大きくなってしまいますので、なるべく最小限の侵襲で行うために、インプラント除去キットを使用しました。このキットは上手く道具をインプラント対に対して噛み込ませることができれば、歯茎の切開などをしなくてもそのまま除去できる大変便利なキットになります。
患者様のインプラントの構造のタイプとしてはセメント固定というタイプになり、外冠と内冠で構成されています。インプラントの構造には主にスクリュー固定とセメント固定があります。ここでは説明を割愛させていただきますので、詳しくお知りになりたい方は当院の過去のコラムを参照にしてみてください。
外冠の除去
まずは歯の被せ物の部分である外冠を除去します。これは単純にセメントで固定されているだけなので、除去するのはそんなに難しくはありませんでした。
インプラントスクリュー除去
インプラント対と内冠を結合しているスクリュー(図①)を除去しなくてはなりません。他院様で埋入したインプラント体であったので、あらかじめ患者様にどこのインプラントメーカーなのかを聞いておいていただきました。これがわかるのとわからないのではえらい差があります。スクリューをスクリュー除去ドライバーを使用して除去しました。
内冠除去
続けてスクリューが除去できたら、内冠(図②)を外します。これもスクリューが除去できたらそんなに外すのが難しくありませんでした。
インプラント体除去




最後にインプラント対(図③)を除去します。これにインプラント体除去用キットを使用しました。インプラント体に除去するための道具を食い込ませて、回転させてながら除去しました。除去後はインプラントが埋まっていた部位に対してしっかりと不良肉芽の掻爬および洗浄を行い術式を終了しました。
今回はインプラント除去キットを使用して、上手くインプラントを除去することができましたが、もちろんこうは上手くいかないこともあります。その場合は仕方ないので、歯茎を切開して、インプラント周囲骨に対してトレフィンバーなどを用いて削除して撤去することになります。
患者様へのお願い
今回除去するにあたり、患者様に他院様へどこのインプラントメーカーやインプラント体の長さや太さを聞いておいていただくことをお願いしたのですが、結果的にはインプラントメーカーまでしかわかりませんでした。長さや太さまで正確にわかると口腔内に埋まっているインプラント体を再利用できる可能性がありますので、難しいかもしれませんが、できましたら患者様にはどこのメーカーの、なんていうシステムのインプラントで長さや太さを控えておいていただくことをお願いしたいと思います。
治療詳細
治療内容:右下7相当部のインプラント周囲炎に対して、インプラント除去を行った。
治療期間:約1ヶ月
回数:回数:5回
(消炎処置、術前クリーニング、術後洗浄および経過観察、他部位の治療等を含む)
費用:費用:総額 ¥139,930-(税込み)
そのうちインプラント撤去としては、¥132,000-(税込み)
症例2
ソケットリフトを行い、インプラント埋入

患者様は58歳、女性の方で左上7番が歯周病によって歯や歯茎が痛く、相談した結果、抜歯を行い、インプラント治療を行うこととなりました。患者様の問題として歯周病によって歯の周囲の骨が溶かされてしまっているので、抜歯後の既存骨が少なくなってしまうこと、上顎洞底の位置が近いことなどが挙げられます。そこでソケットプリザベーションとソケットリフトという手法を段階的に用いました。
ソケットプリザベーション

ソケットぷリザベーションとは抜歯した部位に対して、骨補填剤を入れて骨が作られやすくする方法になります。当院でもよく行っています。詳しくお知りになられたい方は過去の症例コラムを参考にしてくださいね。
まずは抜歯を行い、ソケットプリザベーションを行いました。抜歯窩に対してPRGFと骨補填剤を混ぜたものを填入しました。
ソケットリフトおよびインプラント体埋入


ソケットプリザベーションを行い、約半年後にソケットリフトおよびインプラント体の埋入を行いました。やはりいくら骨様組織ができたとはいえ、上顎洞底との距離は近いものがありますので、ソケットリフトを行う必要がありました。
この患者様は以前にもソケットリフトを行ったことがあります。ソケットリフトを詳しくお知りになりたい方はこちらをご参考にしてください。
アバットメントおよび上部構造の装着





インプラント体を埋入してからおよそ三ヶ月後にインプラントの印象を行い、アバットメントおよび上部構造(歯の部分のこと)の装着を行いました。こ
の症例としては骨が上手くできてくれるかどうか心配だったのですが、無事にできてくれたことが大きかったと思います。
治療詳細
治療内容:右下7相当部のインプラント周囲炎に対して、インプラント除去を行った。
治療期間:約10ヶ月
回数:回数:17回
(術前クリーニング、インプラント術後洗浄および経過観察、他部位の治療等を含む)
(当院では術後もインプラントの部分がちゃんと治癒してきているかなどしっかりと経過観察を行うので、来院回数もおのずと増えます。)
費用:費用:総額 ¥647,470-(税込み)
そのうちインプラント治療費としては、¥616,000-(税込み)(検査、診断、PRGF、インプラント手術、ソケットリフト、上部構造費用等を含む)
総評
今回はインプラント周囲炎とソケットリフトを行い、インプラント埋入を行った2例をご紹介したのですが、特にインプラント周囲炎に関しては大金をはたいて治療したわけですから、撤去とかにならないように管理をしっかりとしていきたいところですね。当院ではインプラント10年保証をご用意しておりますが、そんなのには頼らずにできるだけインプラントを長持ちさせたいと思います。
上記に似た症状がある方や自分の口腔内が気になる方、インプラント治療に興味をお持ちの方は、三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」にご相談ください。当院では、伊賀市だけでなく、名張市、亀山市、津市などの近隣地域からお越しの患者様にも対応しております。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。
当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしておりますので、ぜひご覧ください。




