三重県伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」です。親知らずの治療、インプラント治療はぜひご相談ください。

三重県伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」です。親知らずの治療、インプラント治療はぜひご相談ください。

症例紹介

症例紹介

症例紹介:ガムピーリングを行った症例



こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」です。

今回の症例紹介は歯ぐきの着色および色素沈着に対してガムピーリングを行った症例を御紹介しようと思います。

患者様は23歳、男性の方で歯ぐきが茶色いのが気になるとのことでした。もともとこの患者様は他院で矯正治療を施術後に親知らずを抜歯してほしいとのことでご来院されました。

左右上顎の親知らずの抜歯と口腔内のクリーニングを行ったあとに、他に気になるところはないかお尋ねしたところ、歯ぐきの色が気になっているとのことでした。歯ぐきを診させていただいたところ、上下左右の歯ぐきに茶色く色素沈着を認めます。前回のコラムで症例紹介をさせていただいた患者様は喫煙者で20年以上タバコを吸っていることから、歯ぐきがどす黒くなっていたので、審美障害を認めるためにガムピーリングを行ったのですが、今回の患者様に関してはうすく茶色に歯ぐきが着色していて、程度としては軽度であったため、一般的によくある歯ぐきの色であったのですが、患者様は見た目が健康的できれいな歯ぐきになりたいとのご希望がございましたので、ガムピーリングを行うことになりました。

ちなみに前回の症例に関しては別の症例コラムに記載しておりますので、下記URLから入っていただき、ご参考にしていただければと思います。

前回の投稿はこちら

ガムピーリングとは?

まずそのそのガムピーリングとは何か聞きなれない方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明させていただきますと、ガムピーリングとはガムピーリングとは色素沈着などによって黒ずんでいる歯ぐきに対して着色除去を行い、見た目がピンクで健康的な歯ぐきにする処置のことになります。ガムピーリングは広義の意味では歯周病治療全体のことを指しますが、ほとんどの場合は歯肉(歯ぐき)の着色および色素沈着除去のことを指します。

Er:YAGレーザーを用いたガムピーリング

当院ではEr:YAGレーザーを用いてガムピーリングを施術しています。ガムピーリングには様々な方法がございますが、Er:YAGレーザーを用いた方法が安全で人体に一番優しい方法だと考え行っております。

詳しくお知りになりたい方がいらっしゃいましたら、当院ホームページのガムピーリングやコラムのURLを記載しておきますので、それらを参照にしていただけたらと思います。

ガムピーリングについてはこちら

コラムはこちら

ガムピーリング施行までの流れ

当院ではガムピーリングを行う前に必ずスケーリングやルートプレーニング(SRP)といった歯周基本治療を行い、まずは歯および歯ぐきの汚れを除去した状態にします。このように綺麗な状態にしておかない、ガムピーリングを行った部位は言わば傷口になりますので、傷口が化膿してしまう可能性があります。そのようなリスクを減らすためでもありますし、患者様には歯周病などに対して予防の意識を持っていただきたく思っております。当症例の患者様の場合は左右上顎の親知らずの抜歯を行うこともあったので、先にクリーニングをさせていただいておりました。

口腔内写真撮影

ガムピーリング施術の前後でどのように歯ぐきの色が変化したかを判別するために、必ず口腔内写真撮影を行います。

ガムピーリング施行

Er:YAGレーザーを用いてガムピーリングを施術していきました。上下左右の歯ぐきの着色を4回に分けて施行していく予定です。1回目は右上の歯ぐき、2回目は左上の歯ぐきのガムピーリングを行い、色素沈着の除去をしていきました。施術範囲としては右上および左上共に1番目の前歯から4番目の小臼歯あたりと正面から見える範囲を目安に行いました。

途中経過

上記写真は2回目のガムピーリングが終了し、歯ぐきが治癒してきた時に撮影したものになります。以前の歯ぐきに比べると茶色い着色が取れているのがわかるのですが、患者様からの要望で一番前歯の歯ぐきの際(歯肉辺縁部)と上の方に残存している部分(専門用語では歯肉歯槽粘膜境と言います。以下、歯肉歯槽粘膜境で書いていきます。)に着色が残っているので気になるとの申し出がありました。よく見ると確かに茶色く着色が残存しているのがわかります。歯肉縁の方はガムピーリング施行中は出血などがあり気づきにくいことがあります。また歯肉歯槽粘膜境に関しては、攻めすぎると術後疼痛が大きくなるなど侵襲が大きくなりますので、際きわまでガムピーリングをやりすぎないようにしています。このように同じ部位であったとしても着色が残存する場合は2~3回とガムピーリングを行わせていただく可能性がございます。(そのことは施術前にしっかりとご説明させていただきます。)

また患者様から下の歯ぐきは笑った時であったとしても、下唇に隠れてあまり目立たないので、ガムピーリングを行わなくてもいいとの申し出があったので、3回目の施術は左右上顎の歯肉辺縁部と歯肉歯槽粘膜境部に残存している色素に対してガムピーリングを施行していくこととなりました。

施術終了後

施術終了後の写真を示します。3回目終了後に評価のため、写真撮影を行いました。歯肉辺縁部と歯肉歯槽粘膜境部に残存していた色素が除去できていて、健康的で美しいピンク色の歯ぐきにすることができました。患者様にも大変満足していただき本当によかったです。患者様に聞かれたのですが、もっと歯ぐきを白に近いピンク色にできないのかとのことであったのですが、さすがにそれはできないことをご説明させていただきました。ガムピーリングは着色および色素沈着している歯ぐきに対して、着色除去を行い元の健常色に戻す感じであるので、その人自身がもつ歯ぐきの色をもっと明るくするなどまでは変えることはできません、何でもやり過ぎは良くないです。やり過ぎは歯肉退縮の原因にもなってきます。

術後の注意点

着色や色素沈着を除去したとしてもあと戻りが生じる場合があります。原因はさまざまあります。たとえば喫煙者の方がいい例だと思います。喫煙を行うことによって再度色素沈着が起こってきます。また日焼けによっても色素沈着は起こります。

審美障害について

審美障害に関しては人それぞれだと思います。今回のように私どもからすれば軽度であまり問題にならないような着色および色素沈着であったとしても、患者様からしたら目立って気になるというようなことは多くあります。着色および色素沈着は病的なものではございませんので、とりわけ処置が必要というわけではありませんが、前歯部の方は会話している時など相手から見えますので審美的に問題となってきます。近年、審美への関心は高まっていて、歯ぐきの色調に対する審美的ニーズが高くなってきています。

私が考えるに大事なことは患者様とよく話合い、ゴールをどこにもっていくかが大切だと思います。今回のように軽度な歯ぐきの着色であったとしても気になる方がいらっしゃいましたら御相談の上でガムピーリングを施行いたしますので、お気軽にお問い合わせていただけたらと思います。

まとめ

今回の症例紹介では歯ぐきの着色および色素沈着に対してガムピーリングを行った症例について書かせていただきました。歯ぐきの着色で悩まれているなど何かございましたら三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」に是非、御相談ください。

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