伊賀市・名張市・亀山市・津市で親知らずの治療・インプラントをお考えならSPT 矢谷歯科口腔医院

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症例紹介

症例紹介

当院の口腔外科症例集



こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」です。

当院は伊賀市だけではなく近隣の名張市や亀山市、津市などからも患者様にご来院していただいております。地域医療を盛り上げるためこれからも頑張っていきます。

さて今回の症例コラムなのですが、当院の口腔外科症例に関してご紹介させて頂こうと思います。口腔外科症例としては親知らずの抜歯をはじめ、顎関節症が代表的になるのですが、今回は嚢胞や良性腫瘍、また一般開業医では珍しいような症例をご紹介させていただけたらと思います。

口腔外科症例①

粘液嚢胞

粘液嚢胞とは?

粘液嚢胞(mucosal cyst)とは小唾液腺あるいは大唾液腺のどうかんが何らかの原因にとって障害され、唾液の流出障害により発生する唾液腺嚢胞のことです。口腔領域の軟組織に発生する嚢胞の中では一番多くみられる嚢胞になります。よくあるのが、食事中などに誤って口唇を噛んでしまい、その噛んでしまった部分の小唾液腺の出口が潰されてしまうので、溜まった唾液によって口唇部に水風船のように膨らんできます。色としては透明あるいは赤紫色を呈します。粘液嚢胞の種類に「粘液瘤」や「ガマ種」、「Blandin-Nuhn嚢胞」などがあります。
(参照:白砂兼光、古郷幹彦 編著 口腔外科学 第3版 医歯薬出版株式会社)

実際の当院の症例

患者様は32歳、男性の方で主訴としては口唇部に血豆ができたので診てほしいとのことで来院されました。診させていただくと、右側の下口唇部にできた粘液瘤でした。患者様と相談の上、粘液瘤の摘出を行うこととなりました。

術式はいたってシンプルで粘液瘤の周りを切開し、血管および神経を傷つけないように粘液瘤を鈍的に剥離していき粘膜組織から摘出しました。あとは細かく縫合して術式を終了しました。

術後の創部の経過は良好でしたので、そのまま終診となりました。再発の可能性があるのでこのまま何事もなく経過してほしいところです。

治療詳細

治療内容:口唇部に血豆ができたとのことで診察すると粘液嚢胞でした。一度できると潰れてはまた膨らむのを繰り返すので、Krと相談の結果、嚢胞を摘出することになりました。粘液嚢胞ができる原因として誤って口唇を噛んでしまうことによってできるのが多いと感じます。

治療期間:約1ヶ月

回数:4回(術部の消毒や経過観察も含む)

費用:総額:約¥10,000-(検査、レントゲン撮影、手術、薬、術部の経過観察等の費用を含む)

リスク・副作用:粘液嚢胞の再発、口唇部周囲の神経や血管の損傷、術後感染等

口腔外科症例②

含歯性嚢胞(濾胞性歯嚢胞)

濾胞性歯嚢胞(follicular dental cyst)と呼ばれるもののうちで、埋伏している歯を包み込んでいるものを含歯性嚢胞(dentigenous cyst)と言います。顎骨に生じる嚢胞のうち、10〜20%が含歯性嚢胞に相当するみたいです。

嚢胞が小さければ、自覚症状に乏しいのですが、これが徐々に大きくなってくると周囲の骨を吸収して侵食します。下顎管(下顎の大事な神経が通っている管)にまで及ぶと下口唇に違和感が出てきたり、知覚鈍麻が起きる可能性があります。含歯性嚢胞がよく診られる部位として下顎の親知らずのところに診られます。

実際の当院の症例

患者様は27歳、男性の方で下アゴの左右の親知らずを抜いた方がいいかどうかを相談したいとのことで来院されました。レントゲン写真撮影を行うと左下の水平に埋伏している親知らずの下の方に透過像を認めました。精密に検査するためにCT撮影も行いました。埋伏している親知らずの歯冠部を包み込む様に写っているので含歯性嚢胞と判断しました。患者様にご説明させていただき、親知らずの抜歯および嚢胞摘出を行うこととなりました。

親知らずが少しだけ深いところに埋まっていたのですが、まず親知らずを抜歯しました。その後に嚢胞を骨から剥離するようにして摘出しました。術後は下口唇部などの知覚鈍麻などの合併症は認めずに経過良好でした。このように含歯性嚢胞は大きくなってくる可能性がありますので、小さいうちに摘出しておくことがいいと思います。大きくなると一般開業医での処置は難しく、大学病院で入院下での手術になることもありますので、かかりつけ医での定期検診時にレントゲン撮影にて上記の様な所見はないかなどを診てもらうのがいいと考えます。ちなみに右下の親知らずは特に問題ないと判断して、抜歯せずにそのままにしています。

治療詳細

治療内容:親知らずの相談をしたいとのことで来院されました。レントゲン写真にて左下の親知らずの頭の周囲に黒い透過像を認めるので、含歯性嚢胞と判断して親知らずの抜歯および嚢胞摘出を行いました。

治療期間:約2ヶ月

回数:6回(術部の消毒や経過観察も含む)

費用:総額:約¥20,000-(検査、レントゲン撮影、手術、薬、術部の経過観察等の費用を含む)

リスク・副作用:舌神経および下歯槽神経の損傷による術後知覚鈍麻、嚢胞の再発、術部の疼痛、腫脹、出血、疼痛等

口腔外科症例③

良性腫瘍(繊維種)

繊維種とは?

繊維種(Fibroma)は繊維芽細胞とコラーゲン繊維からなる限局性の繊維性組織の腫瘍性増殖物になります。多くは歯や義歯などによる慢性刺激や炎症に起因する反応性の過形成病変であり、刺激性線維腫(irritation fibroma)です。(簡単に言えば、歯が常に頬の内側に擦れていたり、お口の中の入れ歯が常に強く歯茎に当たっていることによって刺激され、表面が盛り上がってくるということです。)繊維種自体に痛みなどはありません。
(参照:口腔外科学 第3版)

実際の当院の症例

患者様は29歳、男性の方で主訴としては右頬の内側にできものがありそれが邪魔でご飯が食べることが困難になってきたので診てほしいとのことでした。診させていただくと、右側の頬の内面に巨大な腫瘤を認めます。ここまで大きい腫瘤は大学病院でもあまり見たことがありませんでした。これぐらいの大きさだと食事をする際に誤って腫瘤部分を噛んでしまい、更に腫瘤が巨大化していくのと、何よりも食事することが困難と考え、患者様と相談させていただき腫瘤を切除することとしました。

手術の際は電気メスおよびレーザーを使用して処置をしていきました。止血が少し困難なところがあったのですが、糸にて縫合をすると頬っぺたに突っ張り感が出てしまい患者様が少し不快に思われるかもしれないので、開放創にしましたので縫合はしていません。レーザーおよび止血剤にて止血を行いました。改めて切除した腫瘤を確認すると本当に大きくて、およそ30mm× 40mm程度の腫瘤でした。臨床診断上は繊維種でしたが、悪性であってはならないので、一応病理組織検査を行なっていただき、予想通り繊維種とのことで確定しました。

術後の経過は良好で、特に問題ありませんでした。患者様にもご飯が食べやすくなったと喜んでいただくことができました。

治療詳細

治療内容:右頬の内側に出来物があり、徐々に大きくなってきてご飯が食べにくいとのことでご来院されました。臨床診断の結果、繊維種でした。繊維種の除去後に念の為、病理組織検査にも出して確認しましたが、悪性所見もなく患者様に大変安心していただけました。

治療期間:約1ヶ月

回数:4回(術部の消毒や経過観察も含む)

費用:総額:約¥20940-(検査、レントゲン撮影、手術、薬、術部の経過観察等の費用を含む)

リスク・副作用:繊維種の再発、頬部周囲の神経や血管の損傷、術後感染、術後出血等


この様に当院では大学病院で行う様な処置も行なっています。上記に似た症状がある方や自分の口腔内が気になる方は、三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」にご相談ください。当院では、伊賀市だけでなく、名張市、亀山市、津市などの近隣地域からお越しの患者様にも対応しております。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。

当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。ホームページはこちらご予約・お問い合わせもお待ちしておりますので、ぜひご覧ください。

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