コラム
インプラント治療中に歯がない期間の対処法と注意点を解説!
こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」です。
インプラント治療は、失われた歯を取り戻すために有効な手段です。多くの患者さまは、歯がない期間があるのかどうかが気になるのではないでしょうか。
今回は、インプラント治療の流れ、治療中に歯がない期間があるのかどうかを解説します。歯がない期間の対処法や注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラント治療の流れ
インプラント治療は、失った歯を補うための歯科治療法の一つです。インプラント治療には複数のステップがあるので、詳しく確認しましょう。
初診と診断
最初の診察の際に、口腔内を詳細に検査します。レントゲンやCTスキャンを行うこともあるでしょう。顎の骨の密度や量、口腔内の状態を評価し、インプラント治療が可能かどうか判断します。
治療計画の立案
検査結果に基づいて、患者さまに適した治療計画を立案します。大まかな治療期間や費用、行われる処置なども判明するので、説明を受けるでしょう。
インプラント治療は、顎の骨が十分になければ受けられません。顎の骨の厚みや量が足りない場合、骨造成とよばれる骨を増やす処置が必要になります。
骨造成が必要かどうかも判断し、治療計画とともにご説明します。骨造成の方法はいくつか種類がありますが、患者さまに適した方法、処置を行うタイミングなども詳しく説明されるでしょう。
何か気になることがある場合は、治療を始める前にしっかり確認してください。
インプラント体の埋入手術
インプラント手術は、局所麻酔下で行われます。歯肉を切開して顎の骨に穴をあけ、インプラント体(人工歯根)を埋入します。
手術は通常1時間以内で完了するので、日帰りで行うのが一般的です。
治癒期間
インプラント体が顎の骨と結合するには、数か月の治癒期間が必要です。患部を保護し、見た目を改善するために、仮歯を装着するのが一般的でしょう。
アバットメントの装着
インプラント体と顎の骨の結合を確認したら、再度歯茎を切開してアバットメントを装着します。アバットメントは、インプラント体と人工歯を連結させるための部品です。
アバットメントの装着後、歯茎の治癒を待ち、人工歯を作成するための型取りを行います。
人工歯の取り付け
人工歯が完成したら、インプラント体に取り付けます。見た目や噛み合わせに問題がないかを確認し、調整して取り付けられるでしょう。
メンテナンス
治療後は、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受ける必要があります。口腔ケアを適切に行いながら定期的にメンテナンスを受けることで、インプラントが長持ちするのです。
インプラント治療中に歯がない期間はある?
歯がない期間を「人工歯が入るまでの期間」とすると、インプラント治療中に歯がない期間はあります。インプラント体の埋入手術後すぐに人工歯を装着するわけではないので、歯がない期間が生じるのです。
しかし、人工歯が入るまでは仮歯を装着するのが一般的です。
インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?
インプラント治療中に歯がない期間は、3〜6か月程度です。上述しましたが、手術後は仮歯を装着します。そのため、歯を失った部分のスペースが目立つことはないでしょう。
ただし、仮歯の強度は決して高くありません。強い衝撃を受ける、硬い食べ物を頻繁に食べるなどすると、破損する可能性があります。
インプラント治療中の歯がない期間の対処法
インプラント治療を受ける際は、一時的に歯がない期間を経験し、日常生活に影響を与える可能性があります。適切な対処法を知っていれば、歯がない期間を快適に過ごすことができるでしょう。
インプラント治療中の歯がない期間の対処法をご紹介します。
仮歯を使用する
インプラント治療中の歯がない期間をカバーするために、仮歯を使用するのが一般的です。
特に、前歯のインプラント治療を受ける場合、審美的な問題を解決するために部分入れ歯を使用することがあります。見た目を改善するだけでなく、発音や食事のしにくさを解消できるでしょう。
食べるものを選ぶ
硬い食品や粘着性のある食品を避けることで、仮歯の損傷を防げます。柔らかい食品やスープ、スムージーなどが適しているでしょう。
ただし、栄養バランスが偏らないように注意してください。
インプラント治療中の歯がない期間の注意点
インプラントは機能性や審美性が高いことから多くの方に選ばれていますが、治療中に一時的に歯がない期間が発生することがあります。歯がない期間中は、特に食事や、口腔衛生の管理に注意を払う必要があるでしょう。
適切なケアを怠らなければ、快適に過ごすことができます。インプラント治療中の歯がない期間の注意点は、以下のとおりです。
柔らかい食品を選択する
歯がない期間は、硬い食品や粘着性のある食品は避け、柔らかい食品や簡単に咀嚼できるものを選びましょう。スープやヨーグルト、スムージー、マッシュポテトなどが適しています。
ただし、栄養バランスのよい食事を心がけてください。必要なビタミンとミネラルを十分に摂取しましょう。骨の健康を支えるカルシウムやビタミンDが豊富な食品を積極的に取り入れると、インプラント治療によい影響を与えます。
口腔内に限りませんが、スムーズに傷口の治癒を進めるには、栄養バランスのよい食事を摂ることが重要です。柔らかい食品を選択しつつ、栄養バランスも考慮してください。
こまめに水分を摂取する
こまめに水分を摂取することで、口腔内を清潔に保てます。大まかな汚れを流すことができるので、細菌の増殖を防げるでしょう。
インプラントは虫歯にはなりませんが、治療後はインプラント周囲炎に注意が必要です。インプラント周囲の歯肉が歯周病菌に感染することで発症する病気ですが、口腔内を清潔に保つことで防げます。
口腔ケアを丁寧に行う
仮歯を使用している場合でも、口腔ケアは重要です。部分入れ歯など、取り外せる仮歯の場合は取り外して清掃しましょう。
使用する仮歯のお手入れの仕方は、歯科医師から指示があります。指示された方法で適切に清掃し、清潔に保ちましょう。
天然歯は歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスも使用して丁寧に磨いてください。
定期的に歯科医院を受診する
インプラント治療中も定期的に歯科医院を受診しましょう。傷口やインプラント体の状態、口腔内の状況を確認してもらえます。
何らかの問題が生じていても、早期に対応できれば悪化する前に治療できるでしょう。歯がない期間が長引くことを防げます。
まとめ
インプラント治療は、失われた歯の機能と見た目を回復するための方法です。初診での診断から始まり、計画の立案、手術、治癒期間、最終的な人工歯の装着まで、多くのステップを経ます。
インプラント治療では、インプラントが顎の骨と結合して安定するまで一定の時間が必要です。そのため、治療期間中に一時的に歯がない期間が生じます。
しかし、正常な治療過程の一部なので過度な心配は必要ありません。また、仮歯を装着して過ごすため、違和感は軽減されるでしょう。
インプラント治療に要する全体的な期間は、患者さまの口腔内の状態や治療の複雑さによって異なります。数か月から1年程度かかるのが一般的です。
治療は、発音の変化、食事の制限、見た目の変化などの影響が生じる可能性がありますが、人工歯を装着すれば改善されます。
何か困ったことがあれば、歯科医師に相談することが重要です。
インプラント治療を検討されている方は、三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」にお気軽にご相談ください。