三重県伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」です。親知らずの治療、インプラント治療はぜひご相談ください。

三重県伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」です。親知らずの治療、インプラント治療はぜひご相談ください。

コラム

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インプラント治療ができないケースとその代替の治療法!


インプラント治療の説明

こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」です。

「インプラントは歯の治療だから誰でもできる」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、インプラント治療は誰にでも行える治療ではなく、人によってはできない場合もあります。

本記事では、インプラント治療ができないケースについて詳しく解説します。また、インプラント治療ができない場合の治療法についても併せて解説します。自身がインプラント治療をできるのかどうかが不安という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

インプラント治療とは?

インプラント治療のイメージ

インプラント治療とは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯をかぶせることで、失った歯を置換する治療法です。

インプラントは、基本的に3つのパーツでできています。歯の根にあたる部分をインプラント体といい、体になじみやすい素材を使っている点が特徴です。アバットメントはインプラント体と人工歯をつなぐ部品で、アバットメントの上に人工歯を装着します。

人工歯にはさまざまな素材があり、自分に合ったものを選ぶことが可能です。入れ歯や差し歯とは異なり、顎の骨に歯根部を埋入することからしっかりとした噛み心地を実現できる点が最大の特徴です。

歯を失い始める40~60歳の方や、事故などで歯を失った若い方に検討される治療ですが、近年では高齢者でもインプラント治療を検討する方が増えています。

インプラント治療ができないケースはある?

重度の歯周病がありインプラント治療ができない人

インプラント治療はすべての人が対象ではなく、治療できないケースもあります。ここでは。インプラント治療ができないケースについて解説します。

顎の骨が薄い・脆いケース

インプラントでは、インプラント体を顎の骨に埋入するため、顎の骨が薄い・脆い方は治療できません。顎の骨が少ない状態でインプラント治療をした場合、インプラント体がすぐに抜ける可能性があります。

また、治療そのものの難易度も非常に高くなるため、高度な技術を持つ歯科医師しか手術できず治療できる歯科医院も限られるでしょう。特に、上顎には上顎洞という空洞があるため、そもそも骨量が少ない傾向があります。

骨が少ないため合併症を引き起こす可能性が高いことから、骨の厚みが極端に少ないとインプラント治療ができないケースが多いです。一般的に、インプラント治療をする為には顎の骨の高さが8mm以上、幅が6mm以上は必要となります。

重度の歯周病があるケース

重度の歯周病があるケースでは、インプラント治療ができません。重度の歯周病になっていると歯槽骨が溶けている可能性が高く、インプラント体を顎の骨に埋入できないことがあるのです。

ただし、歯周病の状態や程度によっては、重度でなくてもインプラント治療ができないこともあります。

アレルギーがあるケース

アレルギーがある方も、インプラント治療ができないことがあります。インプラント治療に影響するアレルギーは、金属アレルギーと麻酔薬のアレルギーです。

インプラントには、主にチタンという金属が使われています。チタンはアレルギーを起こしにくい素材とされていますが、全ての方がアレルギーを起こさないわけではありません。

金属アレルギーがある方は、パッチテストを受けるなど治療前にチタンへのアレルギーの有無を確認しましょう。検査結果によっては、インプラント治療ができません。

また、インプラント治療では、インプラント体を埋入する際に麻酔を使用します。そのため、過去に麻酔でアレルギー反応を起こしている場合にもインプラント治療ができません。自分がアレルギーを発症するかわからないという場合には、予め歯科医師へ相談してみましょう。

持病があるケース

持病がある場合、病気の種類によってはインプラント治療ができません。インプラント治療ができないと判断されることがある病気は、次の通りです。

  • 糖尿病
  • 心疾患
  • 骨粗しょう症
  • 高血圧

糖尿病がある場合には、手術後の傷の治りが悪く、傷がきれいに治らなかったことでインプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。また、高血圧や心疾患の場合、治療後に合併症が出る可能性があります。

ほかにも、以下のような治療を受けている方もインプラント治療ができません。

  • 透析治療を受けている
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる
  • ビスホスホネート製剤を使っている

骨粗しょう症の予防薬であるビスホスホネート製剤を使用している場合は、手術後に顎骨が壊死することがあります。歯科医師によってはインプラント治療ができないと断るケースもあります。

血液をサラサラに薬を飲んでいる場合、手術中に血が止まらなくなり大量出血を引き起こすリスクがあります。インプラント治療のために休薬をした結果、他の病気を発症するリスクを考慮して、インプラント治療を断られる可能性が高いです。

喫煙している方

喫煙している方も、インプラント治療ができないケースが多いです。煙草には、ニコチンを始めさまざまな有害物質が含まれています。有害物質の影響で、インプラント体が顎の骨と結合しなかったり手術後の傷が治らなかったりする可能性があるためです。

手術の失敗率は非喫煙者よりも約2倍高く、合併症の発症率も高いことから、歯科医師も積極的にインプラント治療をしないと考えられています。

インプラントの管理ができない

インプラントの埋入後に、インプラントの管理ができない場合にはインプラント治療ができません。インプラント治療後には、定期検診として1年に何回か歯科医院を受診してインプラントの状態をチェックしてもらう必要があります。

インプラント治療後に定期検診が受けられない場合には、トラブルが発生してインプラントを維持できなくなる可能性が高いでしょう。

また、インプラント治療後は口腔ケアをして、インプラントを清潔に保つことが重要です。歯磨きの習慣がない方や、歯を磨かない日もあるという方は、インプラントの治療ができないかもしれません。

未成年

未成年の場合、まだ顎の骨が成長途中にあるためインプラント治療ができません。インプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴いインプラントが骨の中に埋没する可能性があるためです。

一般的に女性は18歳以上、男性は20歳以上で顎骨の成長が止まるため、そのタイミングから治療を検討する歯科医院が多いです。

過度の食いしばりや歯ぎしりの癖がある

食いしばりや歯ぎしりの癖があると、歯の上部を破壊したりインプラント周囲炎を起こしたりするため、埋入したインプラントを長期間使用きない可能性があります。そのため、過度の食いしばりの癖がある場合には、インプラント治療を断られるケースが多いです。

インプラントの埋入予定部分の歯がない期間が長い

インプラントの埋入を検討している部分に長期間歯がなかった場合にも、インプラント治療ができないケースがあります。長期間歯がないことで、向かい合う歯がその隙間に向かって伸びてきたり、隣の歯が隙間に倒れてきたりすることがあるためです。

インプラント体を埋入するスペースがなくなるため、インプラント治療ができないのです。

インプラント治療ができない場合はどうしたらいい?

入れ歯

インプラント治療ができない場合には、他の方法で失った歯を補う必要があります。インプラント治療ができない場合に検討されるのは、次の2つの治療法です。

入れ歯

インプラント治療ができなかった場合にまず提案される代替の治療方法は、入れ歯の作成です。入れ歯は外科的な治療が必要なく、歯型を取れば数週間で作成してもらえるため時間もかかりません。持病があったり服薬をしていたりしても、治療が行える点が特徴です。

ただし、歯茎の上に歯をのせているだけなので、噛み心地が自分の歯と比べて悪い、硬い物が噛めない、発音が悪くなったなど日常生活に影響が出るかもしれません。入れ歯には基本的に保険が適用されますが、審美性が低くなるかもしれません。

綺麗な歯を手に入れたいと考える方は、保険適用外で入れ歯を作ると良いでしょう。使用する素材が保険適用のケースと異なるため審美性を高められますが、高額な費用がかかります。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を支えにして、橋をかけるように装着する人工歯です。残存している両隣の歯に固定して使うので、噛み心地は入れ歯よりも良いです。

発音についても自分の歯と変わらないくらいの質を維持できる上に、入れ歯よりも審美性が高く日常生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。

ただし、ブリッジをかけるために健康な歯を削る必要があります。歯を削りたくないなど、健康な歯への影響を懸念する場合にはおすすめできません。

まとめ

インプラント治療で綺麗な口元になった人

インプラント治療ができないケースはいくつかあります。特に、インプラント体を顎の骨に埋入することや手術で歯茎を切開することから、全身状態が良好でなければ治療は難しいと言えるでしょう。

インプラント治療ができないケースに該当している場合には、入れ歯やブリッジという治療法があります。インプラントと比較すると審美的にも機能的にも劣っていると感じるかもしれません。

医師に相談して対策してもらったり治療を受けたりすることで、インプラント治療ができるようになるケースもあります。また、他の歯科医院では治療可能と判断されることもあるでしょう。

インプラント治療ができないと言われた方は、他の歯科医院に相談してみると良いかもしれません。

インプラント治療を検討されている方は、三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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