コラム
働きながら歯科衛生士は目指せる?仕事の魅力や期間・費用・注意点とは
こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」です。
歯科衛生士はやりがいを感じることができる仕事です。そのため、働きながら歯科衛生士を目指したいと考える方もいるでしょう。では、働きながらでも歯科衛生士の資格を取得することはできるのでしょうか。
本記事では、働きながら歯科衛生士は目指せるのか解説します。また、歯科衛生士の仕事の魅力や歯科衛生士になるためにかかる費用・期間についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
歯科衛生士の仕事の魅力とは
歯科衛生士の仕事には、主に次のようなものがあります。
- 歯科予防処置
- 歯科診療補助
- 歯科保健指導
歯科衛生士は、歯のクリーニングやフッ素塗布などによって虫歯や歯周病を予防する処置を行なったり、歯科医師の診療を補助したりします。また、患者さんが自宅でしっかりと口腔ケアができるように歯磨きの仕方を指導するのも歯科衛生士の仕事です。
このように様々な仕事がありますが、これらの仕事に対して歯科衛生士はどのような魅力を感じているのでしょうか。ここでは歯科衛生士の仕事の魅力について解説します。
やりがいを感じられる
歯科衛生士という仕事について、日本歯科衛生士会が行った調査によると約80%の方が仕事にやりがいがあると回答しています。
歯科衛生士の仕事にやりがいを感じる理由については、人や社会に貢献できるから、国家資格であり専門性の高い仕事であるからという回答が多くみられました。
歯科衛生士の業務は、国家資格がなければ行えません。また、歯の健康を守る重要性は厚生労働省からも呼びかけられるほどです。国民のお口の健康を守れる歯科衛生士の仕事はやりがいを感じられるでしょう。
参照元:公益社団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」
全国どこでも働ける
歯科衛生士の資格があれば、全国どこの歯科医院でも働くことができます。歯科診療所の施設数は、令和6年6月時点で日本全国に66,689施設あります。また、歯科衛生士の需要も非常に高く、2022年度の歯科衛生士求人倍率は23.3倍です。
全国どこでも働けるという点はメリットといえるでしょう。結婚して別の地に移り住んだとしても、歯科衛生士の資格さえあれば働くことができるのです。
参照元:厚生労働省「医療施設動態調査(令和6年6月末概数)」
参照元:一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会「歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告」
キャリアアップを目指せる
歯科衛生士の仕事は資格を取得すればそれで終わりではなく、さらにキャリアアップを目指せます。
近年、日本では障害者歯科や老年歯科、在宅療養など、専門分野における口腔健康管理の重要性が高まっています。これを受け、日本歯科衛生士会では各専門分野に貢献できるよう各種認定制度を設けているのです。
認定歯科衛生士となることで、さらに活躍できる場が広がったり、仕事内容が充実したりするため、よりやりがいを感じられるでしょう。歯科医院によっては、収入がアップするところもあるかもしれません。
働きながら歯科衛生士は目指せる?
働きながらでも歯科衛生士を目指すことは可能です。
しかし、歯科衛生士になるためには、歯科衛生士の養成機関で専門教育を受け、国家試験に合格しなければなりません。
歯科衛生士の養成機関には、専門学校・短期大学・大学があり、どの教育機関でも問題ありませんが、いずれかを卒業しなければ国家試験の受験資格は手に入りません。働きながらでも無理なく通える養成機関を選びましょう。
養成機関の主な違いは在学年数
3つの養成機関の主な違いは在学年数です。専門学校と短期大学であれば最短3年で卒業できます。
一方で大学は4年の在学が必要です。専門学校や短期大学は大学よりも早く卒業できますが、休みなどは少なく、3年間勉強漬けの日々となることが考えられます。大学は在学年数が長い分、費用がかかりますが、幅広い知識を習得できます。
それぞれの特徴を踏まえ、働きながらでも通えるところを選択しましょう。
働きながら歯科衛生士を目指すのにかかる期間
上述したように、歯科衛生士を目指すのにかかる期間は最短3年です。以前は最短2年で受験資格を得ることができましたが、平成16年に歯科衛生士学校養成所の指定規則の一部が改正されたことによりすべて3年制以上になりました。
働きながら無理なく学校へ通えるように、午前の部や夜間の部を用意している学校もあります。これらの学校であれば働きながらでも通いやすいですが、1日の授業時間が短いため、受験資格を得るためには長く通わなければならないケースもあります。
ご自身のペースで無理なく通えるところを選びましょう。
働きながら歯科衛生士を目指すのにかかる費用
働きながら歯科衛生士を目指すのにかかる費用は、入学する養成機関によって異なります。専門学校や短期大学の場合は300万円~400万円程度かかります。入学金が10~20万円程度、年間の授業料が60万円程度、そのほかにテキスト代や実習の費用がかかります。
一方で大学の場合は、500万円~600万円程度はかかるでしょう。国公立の大学であれば、もう少し費用は安くなります。
働きながら歯科衛生士を目指すときの注意点
働きながら歯科衛生士を目指すときにはいくつか注意しなければならない点があります。ここでは、働きながら歯科衛生士を目指すときの注意点を解説します。
養成校を慎重に選ぶ必要がある
働きながら歯科衛生士を目指すときには養成校選びを慎重に行いましょう。働きながら養成校に通うのはとても大変なことです。そのため、仕事と両立できる養成校を選びましょう。例えば、日中働いている方であれば夜間制の養成校に通うことで仕事と学習の両立が可能です。
逆に、午後や夜間に働いている方は朝から通える養成校を選ぶとよいでしょう。
ただし、夜間部は学校に通う年数が長くなる可能性があります。通学年数が自身のプランにマッチしているかを確認してから学校を選びましょう。
職場の理解を得る必要がある
働きながら歯科衛生士の養成校に通うためには、職場の理解を得る必要があります。職場の理解を得ていれば、必要なときに勤務時間を調整してもらえたり、有給を取得できたりするでしょう。
実習は昼間に行うケースがある
歯科衛生士になるためには、実習を行う必要があります。夜間制の学校に通っていても、実習は歯科医院の診療時間に合わせなければなりません。そのため、実習期間中は仕事を休んだり、勤務時間を調整したりする必要があるでしょう。
勉強時間を確保しなければならない
働きながら歯科衛生士になるための学校に通うだけでも大変ですが、さらに宿題や課題をする時間も確保しなければなりません。そのため、体力的に負担がかかる可能性があります。仕事の休憩時間などのすき間時間をうまく活用する必要があるでしょう。
まとめ
働きながら歯科衛生士を目指すことは可能です。歯科衛生士の養成機関に最低3年通う必要がありますが、なかには夜間部もあります。夜間部であれば、働きながらでも通えるという方もいるでしょう。
しかし、働きながら歯科衛生士を目指すのは非常に大変です。最低3年は養成機関に通わなければならないだけでなく、宿題や課題、実習もあります。体力的に負担がかかることも考えられます。職場から理解を得る必要もあるでしょう。
しかし、歯科衛生士の資格を取得すれば様々なところで働くことができるうえに、キャリアアップも見込めます。働いているからと諦めるのではなく、情報を収集しながら歯科衛生士を目指してみてはいかがでしょうか。
現在、当院では一緒に働ける歯科衛生士を募集しております。歯科衛生士の仕事にご興味がある方は、三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」にお気軽にお問い合わせください。
当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせもお待ちしておりますので、ぜひご覧ください。