コラム
歯科医院でのクリーニングにかかる費用!保険診療と自費診療の違いも

こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」です。
歯のクリーニングは、表面に付着した着色汚れを取り除いて見た目の印象をよくするだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも欠かせません。患者さんのなかには「毎日しっかり歯磨きしているから大丈夫」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自宅でのケアだけでは完全に汚れを取り除くことはできないため、定期的にプロのクリーニングを受けることが大切です。
本記事では、歯科医院でのクリーニングにかかる費用やメリット、理想の頻度などについて解説します。
目次
歯科医院でのクリーニングにかかる費用

歯科医院で受けられるクリーニングには、保険診療と自費診療の2種類があります。保険が適用されるかどうかは、クリーニングを受ける目的によって異なります。以下では、それぞれのクリーニングにかかる費用について解説します。
保険診療のクリーニングの費用
保険診療のクリーニングは、虫歯や歯周病などの治療の一環として行われるもので、プラークや歯石の除去がメインとなります。保険診療のクリーニングにかかる費用の目安は、3割負担で3,000円〜4,000円程度です。
治療目的のクリーニングは保険診療のルールに従って行われるため、1回の処置ではなく、2〜6回程度に分けて行われることが一般的です。
自費診療のクリーニングの費用
自費診療のクリーニングは、予防や見た目の改善を目的として行われ、費用は全額自己負担となります。自由診療ですので詳しい費用は歯科医院によって異なりますが、60分程度の施術の場合、8,000円〜1万円程度かかることが一般的です。
保険診療と自費診療のクリーニングの違い

ここからは、保険診療と自費診療のクリーニングの違いについてご紹介します。
保険診療のクリーニングの内容
先にも述べた通り、保険診療のクリーニングは治療の一環として行われます。虫歯や歯周病を悪化させる原因となるプラークや歯石を取り除く処置がメインで、1回あたりの処置時間は30分程度です。
歯石取りでは、ハンドスケーラーや超音波スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用し、普段のブラッシングでは除去できない頑固な歯石を丁寧に取り除きます。歯石が少ない場合には1回の処置で済むこともありますが、歯石が多い場合には、複数回に分けて行われることが一般的です。
自費診療のクリーニングの内容
自費診療のクリーニングは、予防や見た目の改善を目的として行われます。例えば、歯の表面に付着したタバコのヤニ汚れや茶渋の除去などが該当します。そのほかにも、ワイヤー矯正中で装置の周囲を清掃しにくい方やインプラント周囲炎を予防したい方などにも行われます。
自費診療で行われる専門的なクリーニングのことをPMTCといい、具体的には以下のような処置が行われます。
染め出し
染め出しとは、専用の薬剤を歯に塗布し、プラークや歯石を赤く染め出す処置のことです。実際に汚れが付着している部分を一目で確認できることで、磨き残しやすい箇所を把握し、自分に合ったブラッシングの方法を身につけることに役立ちます。
歯石の除去
自費診療でも保険診療と同様に、ハンドスケーラーや超音波スケーラーを用いて歯石を除去します。
歯面清掃と研磨
専用の研磨剤や器具を用いて、歯の表面や歯と歯のすき間に付着したプラークを取り除きます。研磨剤や器具の種類は、患者さんの歯の状態に合わせて使い分けます。柔らかい器具を使用するため処置中に痛みが出ることはほとんどありません。
最後に、表面を滑らかに磨き上げます。歯をツルツルに仕上げる表面の研磨は、見た目をよくするだけでなく、プラークを付着しにくくする目的で行われます。
フッ素塗布
仕上げとして歯の表面にフッ素を塗布します。フッ素には、歯質を強化したり細菌の繁殖を抑えたりする働きがあります。歯の表面をきれいに清掃した状態でフッ素を塗布することにより、虫歯の予防効果が高まります。
歯科医院で定期的にクリーニングを受けるメリット

歯科医院で定期的にクリーニングを受けるメリットには、以下のようなものが挙げられます。
見た目の印象が良くなる
毎日のブラッシングを丁寧に行っていても、歯に付着したプラークや汚れを完全に取り除くことはできません。
しかし、定期的にプロのクリーニングを受けることにより、普段のブラッシングでは落としきれない細かい部分に付着した汚れも、しっかり除去することが可能です。歯の表面に付着したネバツキや着色汚れも除去できるため、清潔感のある口元が得られます。
虫歯や歯周病の予防に役立つ
歯科医院で行うクリーニングでは、虫歯や歯周病の原因となるプラークや歯石などの汚れを取り除くことが可能です。
特に、プラークが硬い歯石に変化した場合、普段のブラッシングで除去することはできません。歯科医院で定期的に歯石を取り除くことにより、虫歯や歯周病の予防にも役立つでしょう。
口臭の改善や予防ができる
毎日丁寧にケアをしているつもりでも、歯の裏側や歯と歯のすき間など見えにくい部分に汚れがこびりついていることもあります。口腔内に蓄積した食べカスやプラークは、不快な口臭の原因となります。
歯科医院でクリーニングを受け、食べかすなどの汚れを徹底的に清掃することにより、口臭の改善や予防にもつながります。
お口の健康への意識が高まる
歯科医院でプロのクリーニングを受けて見た目や口臭などが改善すると「口の中がスッキリした」「歯がツルツルになって気分が良い」と感じる方も多くいらっしゃいます。
それにより「きれいな状態を維持していこう」という意識が高まることもクリーニングを受けるメリットのひとつです。
歯科医院でクリーニングを受ける理想の頻度

歯科医院でクリーニングを受ける理想の頻度は、患者さんの口腔内の状態によって異なりますが、一般的な目安は3〜6ヵ月に1回程度です。
しかし、普段のブラッシングが不十分で歯石や着色汚れが付着しやすい方、喫煙習慣のある方などは、1〜2ヵ月に1回の頻度で受けたほうが良いでしょう。
クリーニング後の状態を維持するためのポイント

クリーニング後の良い状態を維持するためには、以下の3つのポイントを心がけてみてください。
毎日のケアを丁寧に行う
クリーニングで口腔内の状態が改善しても、毎日のケアが不足すれば、プラークや歯石は再び蓄積します。そのため、毎日丁寧にブラッシングを行うことはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを活用し、磨き残しをできるだけ少なくすることも大切です。
食生活を改善する
虫歯や歯周病の原因となるプラークは、食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養源として増殖します。そのため、甘い物を控えることも大切です。
また、日頃からコーヒーや紅茶、ワイン、ソース、ケチャップなどの着色しやすい飲食物を口にすることが多い方は、歯に着色汚れが付きやすくなります。飲食後に歯磨きがすぐできない場合には、水や洗口液で口をゆすぐようにしましょう。
定期的にクリーニングを受ける
先にも述べた通り、歯科医院でのクリーニングは3〜6ヵ月に1回の頻度で受けることが推奨されます。どんなに丁寧にセルフケアを行っていても完全に汚れを取り除くことは難しいため、プロのケアをうまく活用しましょう。
また、定期的に歯科医院を受診することで、万が一、虫歯や歯周病が発生した場合でも早期に対処できます。
まとめ

歯科医院で受けられるクリーニングには、保険診療と自費診療の2種類があり、それぞれ目的や費用が異なります。患者さんのなかには「クリーニングのためだけにお金を払うのはちょっと」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、虫歯や歯周病が重症化すれば、それ以上の費用がかかることもあります。そのため、早い段階から定期受診の習慣をつけておくと、将来的な費用負担の軽減にもつながるでしょう。
また、歯科医院で歯のクリーニングを受けることで「口の中がスッキリして気持ちがいい」と感じる方も多くいらっしゃいます。
口の中がネバついたり口臭が気になったりすると、気分が下がったりストレスを感じたりすることもあります。そのため、ぜひ一度クリーニングを受けてみてはいかがでしょうか。
「クリーニングについて詳しく知りたい」「興味はあるけど、受けるか迷っている」という方は、一度歯科医院へご相談ください。
予防歯科を検討されている方は、三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」にお気軽にご相談ください。
当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。
当院は、地元の伊賀市だけでなく、名張市・亀山市・津市からも多くの患者様にご来院いただいております。歯に関するお悩みはぜひお気軽にご相談ください。
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