三重県伊賀市の歯医者「矢谷歯科医院」です。親知らずの治療、インプラント治療はぜひご相談ください。

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コラム

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インプラント・ブリッジ・入れ歯治療の比較


woman dentist take implant tooth and touch tooth on the blue background

自分の歯に勝る物はないのですが、虫歯が進行しすぎて歯がボロボロであったや歯周病によって歯を支える骨が溶かされ歯が動いて痛いなど歯を残しておくとそれ以上にデメリットの方が上回るときは残念ながら歯を抜かないといけない時があります。抜歯後の治療として現在の歯科治療においては主に3つの方法があります。それがインプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯治療になります。

歯科医院で「どれで治療しますか?」といきなり言われても迷いますし患者様にとってそんな専門的なことわからなくて当たり前だと思います。そこで抜歯後の治療においてインプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯治療のメリットおよびデメリットを以下にまとめましたので、参考にしていただければと思います。

インプラント治療とは?

インプラントは、抜歯によって歯が無くなったところに人工的な歯根(フィクスチャー)を埋め込み、アバットメント、上部構造と言われる人工の歯を入れる治療のことです。以下に、インプラント治療のメリットおよびデメリットを示します。

【利点】

自然な見た目と機能性: ブリッジ治療、入れ歯治療と比較して自然な見た目になります。また機能性も高く、自分の歯と同じような感覚で食事をすることやしゃべることができます。

耐久性: 耐久性に関しては インプラントの生存率として5年生存率で93.8%、10年生存率で89.2%との報告があります。

周囲の歯への影響が少ない: ブリッジ治療においては抜けた歯の隣在歯を削合しないといけません。また入れ歯治療はブリッジ治療に比べると歯の削除量は少ないのですが、多少なりとも削らなければなりません。その点インプラントは隣在歯を削る必要がないので周辺の歯への影響が少ないです。この点は、他の治療法と比べて、特にメリットとなります。(天然歯とインプラントを繋げる場合は隣在歯を削合しないといけないです。)

食事の制限が少ない: 他の治療法と比べ、食事の制限が少ないです。

【欠点】

インプラント埋入手術が必要: インプラントは、歯茎を切開し歯槽骨に埋め込むため手術が必要になります。埋入後はインプラント体と骨が結合する(オステオインテグレーション)のを約3ヶ月~6カ月程待ちます。

埋入手術後の痛みや腫れ: インプラント埋入手術後には痛みや腫れが生じます。これは抜歯後の症状と同じような感じです。これらの症状は数日間から数週間にわたって続くことがあります。

手術時の偶発症:特に奥歯の位置に相当する位置にインプラントを埋入する際は、解剖学的な神経や血管が走行していますので、CT撮影を行い事前にシュミレーションをする必要があります。また上アゴの奥歯に相当する位置にインプラントを埋入する場合は上顎洞との位置関係も大切になってきます。上顎洞と近ければ上顎洞底挙上術(ソケットリフトやサイナスリフト)が必要になる場合があります。

高額な費用:インプラントは、唇顎口蓋裂など一部の治療では保険が適用される場合がありますが、多くの場合、保険が適用されず自費診療となります。よってブリッジ治療および入れ歯治療に比べ費用が多くかかる場合があります。

全身状態によってはインプラントができない場合もある:例えば糖尿病の数値が高い方は術後感染を起こしやすく。インプラント体と骨が結合しない可能性が高いので、手術が無理な時があります。また骨粗鬆症でBP製剤(ビスホスホネート製剤)を服用されている方は顎骨壊死の可能性があるので、インプラント手術ができないことがあります。

ブリッジ治療とは?

ブリッジ治療とは、抜歯などによって無くなった歯を補うために隣在歯を削合し使用される補綴治療法であり、周囲の歯を支えにして人工歯を取り付ける方法です。以下に、ブリッジ治療のメリットおよびデメリットを示します。

【利点】

自然な見た目と機能性: ブリッジ治療は、自然な見た目と機能性があります。歯が無い部分を補う人工歯(以下、ポンティック)は隣在歯に固定されますので、インプラント治療と同様に自然な見た目を再現することができます。

耐久性:ブリッジ治療の耐久性に関しても、インプラント治療と同様に5年生存率で93.8%、10年生存率で89.2%という報告があります。

手術が不要: ブリッジ治療はインプラント治療とは違って手術が必要ありません。インプラント治療と比較して治療期間が短くて済むため、この点はメリットとなります。

保険適用があり、経済的である。: ブリッジ治療は、インプラント治療に比べて保険適用の範囲が大きいです。最近では歯の位置や条件によっては白い歯のブリッジを入れることができるのですが、大抵の場合は銀歯のBrになります。白い歯でブリッジ治療をする場合は自費診療になることが多いので、費用も高額となります。

【欠点】

隣在歯への負担が大きい: ブリッジ治療は、隣在歯を削合し支えにして人工歯を取り付けるため、隣在歯に負担がかかります。隣在歯が健康であったとしても削らないといけないことが最大デメリットになります。

歯磨きが難しい: ブリッジ治療では、ポンティックと隣在歯の間に下部鼓形空隙というすき間があり清掃が難しい場所があります。歯間ブラシを使用し磨く必要があります。しっかり磨くことができないと歯周病や虫歯のリスクが高まります。

再治療が大変である。:例えばポンティックを支えている歯が破折などによって抜歯しないといけなくなると、ブリッジを外して、もう一度新しいブリッジにやり直す必要がります。まだ小さいブリッジであればいいのですが、大きなブリッジになると外すだけでも大変です。

入れ歯治療とは?

入れ歯治療の種類には全部床義歯(以下フルデンチャー)と部分床義歯(以下パーシャルデンチャー)の2種類があります。フルデンチャーは全ての歯が無い場合に使用します。パーシャルデンチャーは残存歯にバネ(クラスプ)を引っ掛けて部分的に歯が無いところを補います。以下に、入れ歯治療のメリットおよびデメリットを示します。

【利点】

保険適用があり、経済的である。: 入れ歯治療は、インプラント治療やブリッジ治療に比べて費用が抑えられ安価です。また保険適応もあります。

修理が可能: 入れ歯は使用していると経年劣化によりすり減ったり、咬合圧負担によって入れ歯が割れたり、人工歯が外れたりする場合があります。そのような時でも修理することができます。しかし金属床になると修理が難しい場合もありこれはケースにもよると言え限定的になる場合があります。

取り外しが可能である: 入れ歯は取り外すことができます。食後や就寝時に取り外し入れ歯および口腔内の清掃が簡単に行うことができ、口腔内を清潔に保つことができます。またずっと装着していると、プラークなどによって粘膜が赤く腫れて痛くなりますので、取り外して粘膜を休めることも大切です。

【欠点】

異物感を感じる:例えで言うならば口腔内の粘膜に下駄を履かせているようなものですので、初めて入れ歯を装着する場合は違和感を感じることがあります。また、食事や話すときに入れ歯が動いたり、浮いたりすることがあります。

調整が必要である。アゴの骨や粘膜も経年変化してきます。それによって入れ歯がきつく当たる部位と浮いて当たらない部位が出てきて、入れ歯が当たって痛いや入れ歯が浮くなどの症状がありますので、その時々で入れ歯の調整が必要になります。

入れ歯が浮いたり、外れやすかったりする:入れ歯を支える土台となる骨(顎堤)が少ない方や残存歯数が少ない方は入れ歯を入れたとしても、外れやすかったり浮きやすかったりします。残存歯がある場合はマグネットアタッチメントを使用したり、またインプラントを埋入してロケーターを使用したりする方法がありますが、保険適用ではないため費用が高額になります。

常に清掃が必要: 入れ歯はプラークなどの汚れが付きやすいので清掃が常に必要です。清掃を怠ると、口腔内に菌や汚れがたまり、口臭や歯周病などのリスクが高まります。また入れ歯に汚れが溜まり放置しておくと、硬くなり歯石となりますので自分で除去するのが困難になります。よって最低でも3日に一回ぐらいは義歯洗浄剤に漬けておくことがおすすめです。(可能なら毎日漬けておく方がよい)

まとめ

以上のようにインプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯治療のメリットおよびデメリットについて述べました。上記以外にも細かくございますので、担当の歯科医師に不明な点などを相談するのがまず大事です。

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