コラム
予防歯科とは?メリットと治療内容、自宅でできるケア方法を解説!
こんにちは。三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」です。
予防歯科について知りたいとお悩みの方はいらっしゃいませんか。予防歯科とは、文字どおり虫歯や歯周病を予防する治療法を指します。
今回は、予防歯科のメリットや歯の健康を守るためにご自宅でできることについて解説します。予防歯科を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
予防歯科とは?
予防歯科とは、歯を健康に保つことを目的としており、虫歯や歯周病などの予防を行います。
日本では予防歯科について馴染みが少ないかもしれませんが、高齢になっても健康な歯を保っている方が多い北米では、予防歯科が一般的に行われているのです。実際に、虫歯や歯周病の症状が悪化してしまうと、もとのような健康な歯の状態には戻らないため注意が必要です。
予防歯科のメリット
予防歯科のメリットは、以下のとおりです。
- 虫歯や歯周病を予防できる
- 健康な歯を長く残せる
- 全身の病気を予防できる
- 治療費を軽減できる
以下、それぞれについて解説します。
虫歯や歯周病を予防できる
予防歯科を行うことで、虫歯や歯周病を予防することが可能です。
虫歯や歯周病の予防には、歯のクリーニングが重要なので、予防歯科のひとつでもある、歯科衛生士によるクリーニング「PMTC」を受けるのがよいでしょう。また、PMTCはフッ素塗布も一緒に行うことができるというメリットもあります。
日頃からセルフケアを丁寧に行っている方でも、磨き残しや歯ブラシでは落としきれない汚れがあります。積極的に予防歯科を受けましょう。
健康な歯を長く残せる
予防歯科によって、健康な歯を長く残すことにもつながります。実際に、予防歯科をあまり行っていない日本は、予防歯科が一般的に行われている欧米諸国に比べて、80歳になった時点で残っている歯が少ない傾向にあるのです。
歯を失ってしまう主な原因として、歯周病や虫歯があげられます。予防歯科を行うことで、虫歯や歯周病を予防することはもちろん、歯のトラブルを予防することにもつながるといえるでしょう。
全身の病気を予防できる
予防歯科を行うことによって、全身の病気の予防にもつながります。虫歯や歯周病が原因によって引き起こされる病気は、以下のとおりです。
- 骨粗しょう症
- 関節リウマチ
- がん
- 心臓疾患
- 慢性腎臓病
- 呼吸器疾患
- 早産や低体重児の出産、など
上記のように、口内環境は全身の病気につながってしまいます。口内環境をきれいにして全身の病気を予防しましょう。
治療費を軽減できる
予防歯科は、虫歯や歯周病などの歯のトラブルを予防できるため、将来的な治療費の軽減にもつながります。
予防歯科の定期検診でも費用の負担がありますが、虫歯や歯周病の治療は、それ以上に費用と時間がかかってしまうのも事実です。健康的な歯を残すことで、メンテナンス費用などの費用削減にも効果的といえるでしょう。
予防歯科では何をするのか?
予防歯科では、歯と歯茎の状態を観察し、記録をとります。歯周ポケットの深さや歯茎の色、歯石・歯垢(プラーク)の有無などの検査を実施します。
次に、歯科衛生士が専用機械を使用して歯のクリーニングを実施し、セルフケアでは落としにくい歯と歯の間や歯茎の間をきれいにしてくれるでしょう。
歯についている歯垢や歯石を除去できれば、お口の中の細菌が減って、結果的に虫歯や歯周病にかかりにくくなるのです。
予防歯科に通う理想の頻度
予防歯科に通う理想の頻度は、3か月前後に1回が理想的です。
クリーニングなどの予防歯科を行い、一時的に虫歯菌や歯周病菌が減少しても、3か月程度経つと口内環境がもとに戻ってしまうといわれています。3か月であれば、虫歯や歯周病が発症してしまっても重症化することを防ぐことができます。
唾液が少ない体質の方や、すでに虫歯・歯周病を患っている方は、1~2か月に1回は歯科医院に通うことが推奨されています。
歯の健康を守るためにご自宅でできること
歯の健康を守るためにご自宅でできることは、以下のとおりです。
- 食後はブラッシングを行う
- ダラダラと食べない
- 補助グッズを使用する
- 免疫力を高める
以下、それぞれの項目を解説します。
食後はブラッシングを行う
歯の健康を守るためには、毎食後のブラッシングが重要です。ブラッシングができない状況であれば、お口をゆすぐだけでも虫歯・歯周病予防に効果的に働きます。
また、就寝前のブラッシングも、食後のブラッシングと同じくらい大切です。寝ている間は、お口の自浄作用のある唾液の分泌が少なくなってしまう傾向があるため、虫歯や歯周病になりやすい環境になってしまうためです。
毎食後のブラッシングはもちろん、就寝前のブラッシングも習慣的に行うことを心がけてください。
ダラダラと食べない
ダラダラと食べることをなくすことも、歯の健康を守るうえで重要です。
ダラダラと食べるとは、食事以外におやつを食べてしまうことや甘いジュースを飲んでしまうことを指します。間食してしまうと、お口の中は酸性になって歯が溶けやすい状態となってしまい、虫歯や歯周病が進行しやすくなるため注意が必要です。
食後にお口をゆすぐことやブラッシングすることはもちろん、食事やおやつは規則正しくとることが歯の健康維持につながるといえるでしょう。
補助グッズを使用する
歯ブラシによるブラッシングは、歯の健康を維持するうえで基本ですが、補助グッズを使用すれば、さらに効率的に虫歯や歯周病予防につながります。歯と歯の間に溜まってしまった歯垢(プラーク)は歯ブラシだけで落とすことは難しいため、補助グッズを使用して除去しましょう。
具体的な補助グッズは、以下のとおりです。
- 歯間ブラシ
- タフトブラシ
- デンタルフロス
歯間ブラシは、ワイヤーに細かい毛がついているブラシのことで、歯と歯の間にあるプラークを効率的に除去することが可能です。
タフトブラシは、毛束が少なくヘッドが小さい歯ブラシで、歯並びがボコボコしている部分や親知らずの周りなど、細い部位のプラーク除去に適しています。
デンタルフロスは、歯と歯の間に通す糸のことで、歯の側面のプラークを取り除くのに適しています。
免疫力を高める
免疫力を高めることで、歯の健康を維持することにもつながります。
口腔内に同じ量の歯垢(プラーク)がある場合でも、個人の免疫力によって歯周病の発症の有無は異なります。免疫力が高い方であれば、口腔内にプラークがある状態でも歯周病をおさえこむことができますが、免疫力が低い方は、少量のプラークが溜まってしまうだけで歯周病を発症してしまうリスクがあるのです。
免疫力を高めるには、健康的な食生活を心掛けるのはもちろん、十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが重要です。また、ふだんからストレスや疲れを溜めないように過ごすことも大切だといえるでしょう。
まとめ
今回は、予防歯科について知りたい方に向けて、予防歯科のメリットや歯の健康を守るためにご自宅でできることをご紹介しました。
予防歯科とは、歯を健康に保つことを目的としており、虫歯や歯周病などの予防を行います。歯と歯茎の状態を観察し、歯科衛生士が専用機械を使用してクリーニングを実施し、セルフケアでは落としにくい歯と歯の間や歯茎の間をきれいにします。
予防歯科を検討されている方は、三重県伊賀市にある歯医者「矢谷歯科医院」にお気軽にご相談ください。