伊賀市・名張市・亀山市・津市の歯医者で親知らずの治療・インプラントをお考えなら「SPT 矢谷歯科口腔医院」

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症例紹介

口腔外科

前歯部の巨大嚢胞摘出後にインプラント治療を行った症例



いよいよ夏本番の時期になってきましたね。例年に比べるとやや涼しく感じるのですが、これから暑くなってくるみたいですので、熱中症など体調管理には気を付けていきましょう!

さて今回のインプラントコラムなのですが、前歯部の巨大嚢胞摘出後にインプラント治療を行った症例をご紹介させていただければと思います。前歯部は話をしている際に人から見えたり、笑顔を作る上で、審美的に非常に大事になってきます。嚢胞が大きいと顎骨が吸収されてしまし、骨量が少なくなってしまうのですが何とか骨の吸収を抑えた上でインプラント治療を行った症例になります。

症例紹介

患者様は51歳、女性の方で主訴として、右上の顎に痛みがあるとのことで来院されました。見た目は何ともないように見えるのですが、レントゲン写真およびCT画像にて右上2の根尖部に大きな嚢胞様の透過像を認めました。口蓋部に波動を認めましたので、その日は腫脹部位に対して切開を行い、排膿処置を行いました。

CT画像にて精査すると嚢胞が鼻腔の方に広がっているのではなく、口蓋側の方に侵襲していて、口蓋骨が広範囲に吸収されていました。大きさ的には約1cmありました。お口の中で嚢胞が1cmあるのはかなり大きい方になります。当院で嚢胞摘出を行なった症例の中でもベスト3には入るぐらいに大きいです。右上1および3にも少し嚢胞が掛かっている感じなのですが、幸運なことにまだ歯髄電気診断をすると生活反応があったので良かったです。(今後は歯の神経が失活する可能性があるかもしれないですが)

このまま嚢胞を放置しておくと更に大きくなる可能性がありますので、抜歯および嚢胞摘出を行うことを説明させて頂き、承諾して頂きました。また抜歯後の治療としては他の歯は削ったりしたくないとのことで最終的にはインプラント治療を行うこととなりました。

抜歯および嚢胞摘出

抜歯および嚢胞摘出を行いました。事前にパノラマ写真およびCT画像で精査したように、かなり大きく骨欠損していました。歯ぐきの切開や粘膜の剥離をする際は黄丸で示した切歯管から出ている鼻口蓋神経なるべく傷つけないように注意しながら行いました。骨欠損が大きいことが予測れていて、このまま何もせず閉創すると歯槽骨の骨吸収が顕著になり、インプラント治療を行う際に不利になってきますので、なるべく骨吸収を抑えるためにも、手術前に採血を行い、PRGFを作成して骨欠損部に填入しました。PRGFに関して詳しくお知りになられたい方は当院ホームページをご参照ください。

抜歯した歯と摘出した嚢胞を示すのですが、内容物がないので嚢胞が小さく見えるかもれませんが、実際はかなり大きかったです。切開範囲を大きく設定して手術を行ったので、術部が大きくなり術後の腫れや痛みが心配されましたが、PRGFによって抑えられるので、患者様からの術後の反応としてはあまり腫れが大きくならなく、痛くなかったとのことでした。

インプラント治療までの術後経過

術後経過としては良好でインプラント治療まで約半年待ちました。その間はホワイトデンチャー言って隣在歯にバネを引っ掛けてはめる入れ歯を装着して過ごして頂きました。ホワイトデンチャーについて詳しくお知りになりたい方はこちらをご参照ください。

術後約半年後のCT画像を元にしてインプラント埋入するためのシミュレーションを行なった画像になるのですが、嚢胞によって少し骨欠損しているところは認めるのですが、インプラントを前方よりに埋入したらいけると判断してインプラント手術を行いました。

インプラント1次手術

右上2欠損部に対してインプラント埋入を行いました。シュミレーションによって想定した位置に正確にインプラント体を埋入するためにサージカルガイドステントを使用して行いました。想定していたよりもインプラントは露出しなかったのですが、骨が薄いので、骨造成(GBR)を同時に行いました。ここでも治癒を良くするためにP PRGF+骨補填剤を併用しました。

埋入したインプラントを完全に歯茎の中に入れ、創部が開かないようにしっかりと閉創しました。

インプラント2次手術

インプラント1次手術から約半年ほど待ってから、インプラント2次手術を行いました。インプラント2次手術は簡単に言えば、埋めたインプラントを掘り起こし歯茎の形態を作る手術になります。少しでも歯茎に厚みを持たせるために工夫して行いました。

インプラント仮歯の装着

歯茎の治癒がある程度落ち着いてきたところで、インプラントの仮歯を入れました。仮歯も機能性や見た目を考慮して口腔内で行なっていきました。

インプラント部の印象

インプラント部の印象および歯の色合わせであるシェードテイキングを行い最終的なインプラントの歯を作っていきます。

最終的なインプラントの歯(上部構造)を装着しました。多少歯茎が下がってしまっているのですが、患者様はガミースマイルではなく、笑った時に口唇部があまり上がらないため見栄えは全くわからない感じです。患者様にもとても喜んでいただくことができました。前歯が1本あるのとないのとでは笑った時の口元の印象がだいぶ違いますね!無事最後まで治療が完走できて良かったです。

治療詳細

治療内容:右上2の歯根嚢胞に対して、抜歯および嚢胞摘出術を行いました。その後インプラントにて同部の治療を行いました。

治療期間:約23ヶ月

回数:回数:33回

(歯周基本治療、術前クリーニング、抜歯・嚢胞摘出術、インプラント手術、術後洗浄および経過観察等を含む)

(当院では術後もインプラントの部分がちゃんと治癒してきているかなどしっかりと経過観察を行うので、来院回数もおのずと増えます。)

費用:総額 ¥876,980-(税込み)

そのうちインプラント治療費としては、¥786,500-(税込み)(検査、診断、PRGF、インプラント手術、上部構造費用、保証費等を含む) リスク・副作用: 創部の壊死、出血、腫脹、疼痛、青痣、神経麻痺、補綴物の脱落・破折、インプラント体の破折、咬合違和感、インプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎等


今回は右上2番に対して、嚢胞摘出後にインプラント治療を行なった症例をご紹介させていただきました。どうしても歯槽骨が大きく欠損しているとインプラントをするのが難しい場合があるのですが、今回はインプラント治療を行うことができました。周囲骨が回復するのにどうしても治癒期間がかかります。根気強く治療していくことが大切と思います。患者様も長い期間頑張って真面目に通って頂きありがとうございました。感謝申し上げます。

今回は上顎の前歯部にできた巨大嚢胞を摘出後にインプラント治療を行なった症例をご紹介させていただきました。インプラント治療に興味をお持ちの方やお悩みの方は、三重県伊賀市にある歯医者「SPT 矢谷歯科口腔医院」にご相談ください。当院では、伊賀市だけでなく、名張市、亀山市、津市などの近隣地域からお越しの患者様にも対応しております。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご来院ください。

当院の院長・副院長は口腔外科出身で、親知らずの抜歯やインプラント治療などを得意としています。虫歯・歯周病治療や矯正治療、入れ歯治療なども行っております。ホームページはこちらご予約・お問い合わせもお待ちしておりますので、ぜひご覧ください。

矢谷 真也 院長

■この記事の監修者

矢谷 真也 院長

経歴
  • 2010年3月 大阪歯科大学歯学部歯学科卒業
  • 2011年4月 大阪歯科大学口腔外科学第二講座非常勤研修医
  • 2012年4月 大阪歯科大学大学院歯学研究科入学(口腔外科学専攻)
  • 2016年3月 大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻修了(博士)
  • 2016年4月 学校法人大阪歯科大学附属病院口腔外科学第二講座病院医員
  • 2017年4月~ PIO 畠山歯科勤務 医療法人いなほ会 くまざき歯科勤務
所属団体、学会、勉強会
  • 日本歯科医師会
  • 三重県歯科医師会
  • 伊賀歯科医師会
  • 私立友生保育園 園医
  • (公社)日本口腔外科学会認定 口腔外科認定医
  • (一社)日本顎関節学会認定 歯科顎関節症認定医
  • (特非)日本臨床歯周病学会
  • Er: YAGレーザー臨床研究会
  • JIADS Club(The Japan Institute for Advanced Dental Studies)
  • JSCO(JIADS study club osaka)
  • MID-G(Management and Instruction for Dental General Practitioner)
  • IOD study club (Innovation Outstanding Dentistry)
  • DTI (Dental Team Innovation)
  • S.O.S (Shimozuma Orthodontic Study)

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